[管理番号:4086]
性別:女性
年齢:46歳
はじめまして。
葉状腫瘍の疑いのため、2016年10月に約5cmの腫瘍で1cmのマージンをつけての摘出手術を行いました。
病理結果の所見について、先生のご意見をお願いいたします。
所見は下記の通りです。
「約4.3cm大の病変です。
繊維性隔壁を伴いスリット状の乳管と、この周囲の間質細胞が増生しており、葉状構造も見られます。
間質細胞の異質は目立たず、核分裂像はごく少量(<5/10HPF)です。
良性の葉状腫瘍と考えます。
切片上切離面に腫瘍の露出は見られませんが、最端の標本にも腫瘍を認めるため、断端に近い部分にまで腫瘍が存在している可能性があります。」
そこで、質問なのですが、6か月ごとの経過観察で大丈夫でしょうか?
断端に近い部分にまで腫瘍が存在している可能性がある所見が気になっています。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「6か月ごとの経過観察で大丈夫でしょうか?
断端に近い部分にまで腫瘍が存在している可能性がある所見が気になっています。」
⇒執刀医にしかわからないことです。
執刀医が、そう判断しているのであれば大丈夫だと思います。(本来、きちんとしたマージンをつければ良性葉状腫瘍は経過観察不要です)