[管理番号:3936]
性別:女性
年齢:31歳
半年前にエコーで乳がんの検査をしました。
マンもは撮っておりません。
結果を聞きに行ったところ、「腫瘤があるけど、良性だから1年後また検査をしてください」とのことでした。
しかし、最近ニュースなどで若年性の乳がんをよく目にし、心配になり紹介状をもらい別の病院へ行きます。
検査結果を聞いた先生と、紹介状を書いてくれた先生は別の方だと聞いています。
しかし、理由は省きますが、この紹介状の中身を見てしまう機会があり、以下のように書かれており心配しております。
以下紹介状の内容
乳腺の検診のフォロー希望だと思われます。
①両側乳腺は低エコーで不均一。
特にACE区が目立つ。
②右DC区に4mmと5mmの境界比較的明瞭な低エコー腫瘤があり、乳頭下の1.6mm程の管腔構造と連続しているようにも見える
③右A区に、4mm×4mm、ACE区に3mmの境界比較的明瞭な低エコー腫瘤を認める。
④右ABE区に2.3mm程の管腔構造があり、内部に充実成分を有しているようにも見える。
⑤左ABE区に、6×5mm、4×4mmの境界比較的明瞭な低エコー腫瘤があり、1.9mm以下の管腔構造にも見える。
その近傍にも1.9mmの管腔構造があり、内部に充実成分を有している。
⑥両側高 10mm以下の内部に高エコー成分を伴った低エコー腫瘤が数個あり、リンパ節と思われる
両側乳腺腫瘤疑い ②と⑤は、乳管内病変の可能性もあり(3b)、その他(3a)
両側乳腺症の可能性もありますが、卒乳1年半の影響も考えられる。
ここまでです。
カテゴリ3bというのが気になっております。
非浸潤性乳がんなのではないかと、、
結果を聞きに行った時に、精密検査無しで、次は1年後に来てくださいと言われましたが、3bなら生検をしても良かったのではないかとも思っております。
次の病院に行けるのは1ヶ月後で、不安で仕方がありません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
私は実際に超音波画像を見ていない(そもそも超音波は、[記録された静止画像」だけを見ても本当のところは解らず、自分自身で超音波を操作しないと確定的なことは言えません)ので、そこのことろは了解ください。
「精密検査無しで、次は1年後に来てくださいと言われましたが、3bなら生検をしても良かったのではないかとも思っております。」
⇒ここでいう「3b」とは(細胞診のクラス3bとは異なり)JABTS:Japan
Association of Breast and Thyroid Sonology(日本乳腺甲状腺超音波診断会議)のガイドラインの「超音波所見のカテゴリー分類」のことです。
これは基本的に「良性所見であり、BI-RADSの4aに相当」します。
質問者のおっしゃるように(細胞診もせずに)1年後の経過観察は不適切です。
細胞診(もしくは組織診)してもらうといいでしょう。
「次の病院に行けるのは1ヶ月後で、不安で仕方がありません。」
⇒あくまでも「良性所見」です。
「緊急性」ではなく「確実性」を重視しましょう。
♯急ぐ必要はないが、「きちんとした診療をしてもらうべき」ということです。