[管理番号:3626]
性別:女性
年齢:37歳
現在第二子妊娠31週、8ヶ月です。
一年2ヶ月前、2015年7月に、近くの病院で乳がん検診を受けました。
第一子(2歳)の授乳が少なくなり胸がしぼんできたらシコリが気になったのです。
そこではシコリはあるけど悪性ではないと言われました。
しかしなんとなく気になった為3ヶ月後受けた人間ドックでも再び診てもらいました。
そこでも悪性ではないと結果が出て経過観察でした。
その後引っ越しや第二子妊娠などでバタバタしたり体調が優れずにいて、2016年7月になって引っ越し先の乳腺外科のある病院で診てもらった所、悪性と判明。
妊娠中だから段々胸が張ってくるものだ、と決めつけていました。
しかし、なぜかやたらと左胸だけが急激に張ってきた気がしてました。
○○大学病院が近所な為、産科、乳腺外科、内科(バセドウ病も持ってます、が数値は安定中)共に転院し、針生検をしました。
麻酔をしても凄まじく激痛でした。
シコリ大きさ:大きく、8センチ~くらい。
妊娠中というのもあってCT、MRIはできず。
(産科からはCT撮って良いと言われたのですが、…乳腺外科の医者は妊娠中という事に敏感で撮ってもらえなかった)
肺のレントゲン、肝臓のエコーによると転移はないとのこと。
リンパ節への転移:
エコーで見たのみ。
腫れはあるけど癌らしいシコリはなさそう?とのこと。
癌のサブタイプは、
ホルモン受容体陽性だがやや弱いと言われた。
ER:70%(←私の聞き間
違いかもしれません)
グレード1
Ki-64は30%で高い。
進行がん
HER2タンパクは+2で追加検査し陰性と出ました。
なにしろとても大きく、何年も前からあったのではないか、そのため全身にがん細胞が回っている期間も長いため、早急に抗ガン剤治療をと言われました。
先に34週くらいで帝王切開で出産。
その後CT、MRI検査を経てガンの広がりを確認しつつ抗ガン剤治療を始める。
半年の抗ガン剤治療を終えて、乳房の手術に入れたら良いなというところです。
そう医者には提案されました。
しかし、私としてはまだ手術先行でなくて良いのか迷っています。
もし抗ガン剤が効きにくかったら、その間に腫瘍が大きくなることもあるというし、とても不安です。
医師は産後にやる検査の結果を見てきちんとステージングしてから、
私が納得してから治療開始しましょうとは言っています。
そこで手術をどうしてもと言うならばもちろんします。
でも私は術前化学療法を勧めますと。
乳癌診療ガイドラインや乳癌プラザを読んだり
して勉強しているのですが、妊娠中というのと、シコリが8センチ以上という質問例があまり多くなく、どうしてよいかわからなくなって途方に暮れています。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
1年2カ月前からの経緯を見ると、とても残念に思います。
こんなことをやっている様では誰も安心できないわけで、とても心が痛みます。
「でも私は術前化学療法を勧めますと」
⇒大学病院の医師らしいコメントですね。
術前化学療法を選択する理由は?
8cmの腫瘍なのに「小さくして温存」は危険ですから、そうでは無いのでしょう。
イメージだけで「大きいから、全身に廻っているかもしれないから…」みたいな診療は、とんでもない話です。(経験不足も甚だしい)
「妊娠中というのと、シコリが8センチ以上という質問例があまり多くなく、どうしてよいかわからなくなって途方に暮れています。」
⇒普通に「手術先行」でいいのです。
そして術後には「サブタイプに応じた」術後療法をしてもらいましょう。
質問者様から 【質問2】
妊娠8カ月でシコリが推定8センチ以上で術前化学療法を勧められている者です。
全摘予定です。
針生検の結果を貰いました。
ER:70%
PgR:〈1%
HER2:2+(DISH方によりネガティヴ)
ki67:30%
p53:90%
エコーによるとリンパ節転移なし
術前化学療法でもし効かなかったら…というのか私の不安です。
担当医が言うには、基本的に最初の3カ月が終わるまでは毎回触診で診ます。
触ってわかるほど大きくなってない限りはわざわざ毎回MRIやエコーはやらない。
効いてればご自分で触ってわかりますと。
もし効いてなかったら後半に使う予定のタキサン系を試す。
それで効かなかったら手術。
これは一般的なのでしょうか?
ただ、産後は胸の大きさがかなり変化する可能性があります。
癌の大きさの変化を触診で正確に判断できるのでしょうか?
もし手術先行の場合、傷の回復の為化学療法の開始が術後2ヶ月後位。
その間に転移したら大変だからまず抗ガン剤を先に、と担当医に言われましたが、そんなにあけなくてはいけないのでしょうか?実際に8センチまで大きくなるほど長期間しこりを持っていたら、いつ転移してもおかしくない状態なのでしょうか。
先週末にまた担当医と話した所、産後間もなくの手術の場合、母乳が溢れて手術が出来ない。
母乳を止める薬もあるけど効くまでは個人差あるのでそれもロスになる。
シコリの大きい今手術したら腹部などから皮膚の移植?も必要になるかもしれないからとても大変ですよ。
と、終始手術先行はデメリットだらけという説明でした。
母乳で手術しにくいというのは、そうか、なるほどと素人考えながら納得してしまいましたが、今回の説明で初めて聞いたので、それをなぜ最初に言わなかったのか疑問です。
実際にたくさんの手術を行っていらっしゃる田澤先生の見解をお聞かせいただけませんでしょうか。
もう来週には産科に入院し10月頭に34週で出産し、子供はNICUに入り、私はすぐ次の週PETCTとMRIを撮り治療方針を決めなくてはいけません。
そもそもの疑問なのですが、今年の7月末に地元の乳腺外科で診てもらった時のエコーと細胞診では2.5センチと言われたのにいざ大学病院に転院したらエコーで8.5センチ以上と診断され愕然としました。
乳腺の発達によってわかりにくいと言われながらのエコーでしたが、こんなに誤差があるものなのでしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「触ってわかるほど大きくなってない限りはわざわざ毎回MRIやエコーはやらない。」
⇒そもそも術前化学療法中の評価で「MRIが登場すること」自体、嘆かわしい。
MRIを頼り過ぎです。
「わざわざ」とコメントしていますが、担当医自身がエコーしているのですか?
「もし手術先行の場合、傷の回復の為化学療法の開始が術後2ヶ月後位。」
⇒これは全くおかしい。
15年以上前のCMFの時代は、術後翌日に抗ガン剤していたのですよ?
きちんとした手術をしていれば、「翌日」でも「翌週」でも全く問題ない。
「回復のために2カ月もかかる」ようでは「手術の精度が思いやられる」
正直な感想です。
「実際に8センチまで大きくなるほど長期間しこりを持っていたら、いつ転移してもおかしくない状態なのでしょうか。」
⇒前回もコメントしたように…
経験不足も甚だしい。
「シコリの大きい今手術したら腹部などから皮膚の移植?も必要になるかもしれないからとても大変ですよ。」
⇒この担当医の頭は大丈夫ですか???(表現が激しくてすみません)
腫瘍は皮膚を破っているわけではないのですよね?
皮膚に所見が無い限り「植皮は無関係」です。(乳腺の腫瘍がいくら大きくても)
「実際にたくさんの手術を行っていらっしゃる田澤先生の見解をお聞かせいただけませんでしょうか。」
⇒上記コメント通りです。
経験不足も甚だしい限りです。
「乳腺の発達によってわかりにくいと言われながらのエコーでしたが、こんなに誤差があるものなのでしょうか?」
⇒普通は「そこまでは」ありません。
きちんと「自分で」エコーしていますか?