Site Overlay

妻が乳ガンのようです

[管理番号:3405]
性別:女性
年齢:47歳
はじめまして。
妻(47歳)か、
胸上部にしこりを見つけてクリニックでエコー診断され、総合病院を紹介されました。
総合病院での現時点での診断は、しこり2.8センチ、脇のリンパに腫れが見えるため、転移の可能性があるとの事。
腫瘍の性質は来週まで分かりませんが、脇のリンパ節にも転移していたとしたら、ステージⅡbでしょう。
かなり重たい乳ガンになるのでしょうか?
針生検の結果も来週なんですが、怖いのは遠隔転移で手術が出来ない状態です。
妻も私も診断結果が出るまで生きた心地がしません。
それと、妻は毎年会社の乳ガン検診を受けていて去年は異常なしで、いきなりしこりが2.8センチになるものなんでしょうか?
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
cT2(28mm), cN1, cStage2Aとなります。
お気持ち、お察しします。
「かなり重たい乳ガンになるのでしょうか?」
⇒2期は、早期の部類です。
 十分に根治が狙えます。
「怖いのは遠隔転移で手術が出来ない状態です」
⇒そんな事はありません。
 乳癌は初期治療の段階(初診時)に遠隔転移が有る事は極めて稀です。
 心配ありません。
「妻は毎年会社の乳ガン検診を受けていて去年は異常なしで、いきなりしこりが2.8センチになるものなんでしょうか?」
⇒当然の疑問だと思います。
去年の検診は「マンモグラフィー」ですか?
マンモでは(特に閉経前では)小さな病変は「見逃し易い」のです。
♯エコーであれば、(昨年1cm位だったとしても)解った筈です。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先週ご質問させて
いただいた者です。
昨日、総合病院で針生検の結果を聞きに行って来ました。
しこり左上の2.8センチの箇所は非浸潤でしたが、MRIの結果、その上のリンパ節にさらに2箇所の腫瘍があり、そちらは浸潤癌で転移能力が高いそうです。
医師の見解はタキシンなどの術前化学療法とホルモン治療だそうです。
ハーセプチンは効かないタイプとの事。
追加で来週にCTと骨シンチまでやる事になりました。
遠隔転移はないと思ってましたが、かなり心配な状況です。
乳ガン治療において兵庫県内では名医とされてる先生が言うので信じるしかないですが、即手術は難しいのでしょうか?
ステージもⅡくらいかと思いましたが、ⅢかⅣも覚悟しないといけなくなりました。
セカンドオピニオンも必要でしょうか?来週のCT、骨シンチで遠隔転移の有無がわかり次第、抗がん剤スタートらしく時間がありません。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「追加で来週にCTと骨シンチまでやる事」
⇒全く無駄な被爆です。
 遠隔転移などありません。
 もしも奥さんの体のことを思うのであれば、そんな「無駄な検査は断る」ことをお勧めします。
「医師の見解はタキシンなどの術前化学療法とホルモン治療だそうです。」
⇒術前抗がん剤の目的は何なのですか?
 唯一の目的は「小さくして温存」です。
 それ以外の理由で「術前抗がん剤をする」ことには「何の根拠」もありません。
「ガン治療において兵庫県内では名医とされてる先生が言うので信じるしかない」
⇒そうは思えませんが…
 私とは「あまりにも考え方が異なる」ので、「その名医とやらを信じる」のであれば、このQandAで私のコメントは「却って、質問者を混乱させる」ことになります。
 その医師を信じるのであれば、(私にコメントを求めることはせずに)「その医師のいうことだけを聞いた方が良い」ように思います。
「即手術は難しいのでしょうか?」
⇒そんなことは、ありません。
 担当医が「難しい様に思わせているだけ」です。
「ステージもⅡくらいかと思いましたが、ⅢかⅣも覚悟しないといけなくなりました。」
⇒Ⅳではありません。
 余計な心配をするようなら、そんな無駄な検査は止めた方がいいですよ。
「セカンドオピニオンも必要でしょうか?」
⇒それは質問者自身の問題です。
 このまま(不適切な理由で)術前抗がん剤をするのであれば、不要です。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生
お忙しい中、いつもご丁寧に有難うございます。
先日、針生検の結果で胸上しこり2.8センチに加え、そのしこりの更に上部に2箇所の転移があり、浸潤性入管癌という診断は前回のQAで書かせてもらいました。
その上部の転移が胸壁にがっちり浸透しているような事を言っておられたましたが、その時はそうなんだと思った程度だったのですが、後で調べるとステージ3Bか3Cの症状です。
そうなると主治医の言うハープチセンも使えないので術前にホルモン治療、抗がん剤はアントラサイクリンとタキサンを半年やってから手術という説明はステージ3B?3C?は手術不可という意味だったのかも知れません。
ネットで調べても3B以降は手術不可か術前化学治療と書いてあります。
前回、田澤先生に言われた通り、骨シンチとMRIは待ってもらっていますが、それが終わらないと遠隔転移も分からず最終結果が出せない状況です。
しこり上の2箇所の転移能力高いという事で骨やその他臓器に転移してないかを調べないといけないとの事です。
遠隔転移がありステージⅣなら仕方ないですが…
ステージ3B?3C?で術前抗がん剤以外は手術不能という結論であれば、今の病院に任せたいのですが、大きな総合病院ではなく術例2000件の先生がいる中堅の乳腺専門のクリニックにセカンドオピニオンをお願いしようかと考えておりますが最終検査を保留しているので紹介状がもらえない状況です。
骨シンチ、CTをやって紹介状を書いてもらうしかないとも考えています。
この様な状況では術前化学治療を受け入れないといけない状況でしょうか?
手術が出来る病院があれば関西からでも遠方、もしくは田澤先生にお願いする事も検討したいと思っています。
主治医からは結果が出次第、ホルモン治療から始めましょうと言われているし、セカンドオピニオンは最短で9月(上旬)日の仮予約になっています。
進行ガンなのであまり時
間を空けられないし焦っております。
細かい数値もなく乱文で申し訳ございませんが、アドバイスをいただけますと幸甚です。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
その「ネットの情報」の出所がどこなのか解りませんが(知る必要も感じませんが)、もしも「外科医」としての私を信じるのであれば、そんな情報は綺麗さっぱり忘れましょう。
○実際には「手術不能のケース」はかなり少ないです。
 例えば「皮膚潰瘍が広範囲にある」とか、「腫瘍が胸壁にがっちり固定されている(大胸筋浸潤くらいなら、大胸筋を合併切除すれば済む話です)」ようなケースです。
 どちらも、そうは無いケースですので、とても質問者に当て嵌まるとは思えません。
「ネットで調べても3B以降は手術不可か術前化学治療と書いてあります」
⇒私の上記コメントではなく、このような「ネットの情報」を信じるのであれば、(それはそれで質問者の自由ですが)その場合、このQandAに質問しても何の意味も無いでしょう。
「それが終わらないと遠隔転移も分からず最終結果が出せない状況です。」
⇒そんな検査は不要です。
 遠隔転移などありません。
 普通に手術をすればいいだけの話です。
 ○そんな無意味な検査をしなければ治療方針が決まらないような医師について、これ以上のコメントは難しいことはご理解ください。
 
 

 

質問者様から 【質問4】

田澤先生
短期で連続でのご質問になりる事をお許しください。
8月にしこりを発見してから、がん告知まで人生で初めての体験で、
まったく無知識だったため色んな情報を慌てて収集してしまい混乱しておりました。
先生を信用していない訳ではございませんのでご容赦いただけますと幸甚です。
骨シンチは断りたいと思いますが、造形MRIも断って良いのでしょうか?
エコー、マンモ、CTまでは終わっています。
また、ここのQ&Aでも遠隔転移を心配する声が多数ありますが、いきなりステージⅣとなる方も事実いるだけに気になってしまいます。
特に今回は胸の上部に浸透しており全身に散らばりやすいと言われていたので、妻もそこに恐怖感を抱いており、私から絶対遠隔転移がないとも説明出来なく苦しい状態です。
ちなみに、しこりは2.8センチですがさわらないと分からず、赤みも何もなく、体調も普段通りです。
悪性の癌が潜んでるとは思えないほどです。
そんな状態でも胸壁に浸透があればステージⅢなんで
しょうか?遠隔転移などがあれば自覚症状が出るものなんでしょうか?
まだ主治医に確認は取れていませんが、手術先行になるよう、セカンドオピニオン、転院も含めて納得いく方法を模索していきます。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「ここのQ&Aでも遠隔転移を心配する声が多数ありますが、いきなりステージⅣとなる方も事実いるだけに気になってしまいます。」
⇒冷静に良くかんがえてみてください。
 世の中に例外的なことを集めれば(分母が大きければ)「いくらでもありえる」ことをご理解いただけますか???
 日本で乳がんは年間7万人以上発症しています。
 初診時に遠隔転移を有する可能性は「僅か0.1%」だとしても「日本で年間70人もいらっしゃる」のですよ。
 それらの誰かがネットで「私は初診時、ステージ4だった」と書き込めば、あなたにとって「十分、多いこと」なのですか??
 僅か0.1%のために「遠隔転移の検査をすることが正しい」ことですか?
 ○そんな例外的なことのために「残りの999人が医療被曝に曝され、無駄な医療費を国が7割負担している」のですよ??
  
 こうまで言っても「遠隔転移が気になる」のであれば、「PETでも骨シンチでも好きな検査をして構いません」
「特に今回は胸の上部に浸透しており全身に散らばりやすいと言われていた」
⇒誰がこんな「馬鹿馬鹿しい事」を言っているのですか?
 いい加減、「自虐的な考え」は捨てて「普通に治療をすればいいだけ」です。
 
「今回は胸の上部に浸透しており全身に散らばりやすいと言われていたので、妻もそこに恐怖感を抱いており、私から絶対遠隔転移がないとも説明出来なく苦しい状態」
⇒全く私には理解できません。
 質問者が「無用な心配から離れられない」限り、私がコメントできる内容は「極めて限られている」ようです。
 
 ○無闇に「脅かして、いろいろな無駄な検査をしようとする」担当医を信頼できるのであれば(私を信用するかどうかは別問題として)『(私にではなく)その担当医に意見を求めた方が、いい』ように思います。
一体質問者は「私に何を言ってほしい」のですか???
 担当医のように「あなたは、遠隔転移の可能性が高い。とても手術は不可能です」と言ってほしいのですか???
 
 ○こう言っては失礼かもしれませんが、質問者は「ある考えに取りつかれてしまって」いて、私の意見には耳を貸さないように思います。