[管理番号:3319]
性別:女性
年齢:43歳
検診で要検査の結果を受けてから、こちらのサイトを見つけ勉強させて頂いています。
今年2月に検診でマンモグラフィーと触診を行い、触診では乳腺症、マンモグラフィーで構築の乱れを指摘され、乳腺外科クリニックを受診。
エコーで腫瘤を認め、顔付きは悪いものではないがMRIを撮るように言われMRIを施行し、エコーで認めた腫瘤以外にも微小な腫瘤を認めました。
エコーで認めた腫瘤は針生検を行いLCISと診断され、
5月末に部分切除を行い腫瘤と近くにあった微小腫瘤も摘出し、
病理の結果、9mmのLCISと、微小腫瘤は過形成と診断されました。
6月末から放射線治療25回施行中でもうすぐ終了予定です。
LCISなので、癌が出来やすいと言うだけなので、
ホルモン療法はどちらでも良いけど考えておいてと主治医からいわれています。
子宮筋腫や内膜ポリープがあり、子宮体癌のリスクを考えるとLCISと診断されたことから検診のフォローで良いかなと考えていますが、先生であればどのようね方針であるかお伺いしたいと思います。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「エコーで認めた腫瘤は針生検を行いLCISと診断され、5月末に部分切除を行い腫瘤と近くにあった微小腫瘤も摘出し、病理の結果、9mmのLCIS」「検診のフォローで良いかなと考えていますが、先生であればどのようね方針であるか」
⇒治療に関しては「LCISは癌では無い、リスク病変」という捉え方もありますが…
DCISに準じて、局所療法(手術+放射線)でいいと思います。
この場合の「手術」は「周辺にILCが無いかどうか?」確定診断をつけるという意味合いも兼ねますし、
「放射線照射」は「他に病変が潜んでいた際に」その予防的照射という意味合いも兼ねます。
タモキシフェンの有効性は証明されていますが(それを言ってしまうと、「健常者にも飲みなさい」となってしまいます。)
○ご本人から「強い希望」が無い限り、私から「タモキシフェンを勧める」ことはありません。
やはり、治療(予防)はバランスだと思います。
今後「新たに」発生するかもしれない癌に対する「予防目的」と、浸潤癌の「再発予防目的」とは「同一に考えること」はありません。