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乳がんと強皮症の合併について

[管理番号:3226]
性別:女性
年齢:54歳
初めてお問い合わせ致します。
満54歳女性です。
現在、肺に真菌がおり、「アスペルギルス」の診断を受けています。
同時に、「膠原病:強皮症」も併発し、診断されました。
更に、右胸、リンパに差し込む痛みを感じ、受信した所、超音波でシコリが見つかり、生態検査を受けました。
担当ドクターが言うには、「恐らく転移性のない乳がんと思われる。」
との事。
様々な検査の結果は、2週間後の判定待ちの状況です。
今回教えて頂きたい内容としましては、
1.強皮症と乳がんは密接な関連性があると、症例がありますが、
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/72/10/72_10_2516/_pdf
記載によると、強皮症の場合は程度に寄らず、乳がんの併発時は全摘しなければならない様子。
そうなのでしょうか?
現状、シコリは右乳房の右脇に、1.5~2センチくらいの大きさと思います。
2.リンパに転移があるか、ないか?リンパはどうなるか?と聞いた所、
「最終結果を見てからになるが、実際は、開けてみないと分からない」と言うような話をされ、とても不安です。
ドクターは、再建手術を行っていないので、必要なら他院を紹介すると言っています。
とても心もとないので、セカンドオピニオン、サードオピニオンを受信するべきと考えていますが、
一体、どこのドクターへかかれば、私の3つの病(一部はまだ、判断待ち)を、しっかりトータルで相談かつ、治療してもらえるのか、どうして良いのか分からなくなっています。
何か具体的なアドバイスをお願い出来たらとても嬉しいです。
よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「強皮症の場合は程度に寄らず、乳がんの併発時は全摘しなければならない様子。
そうなのでしょうか?」
⇒その通りです。
 「乳房温存術は術後照射とセット」です。
 放射線照射の影響が無視できない膠原病では相対禁忌となり、特に「強皮症は禁忌」と考えるべきです。(実際には裏付けるデータは必ずしも多くはないのですが…)
 
「一体、どこのドクターへかかれば、私の3つの病(一部はまだ、判断待ち)を、しっかりトータルで相談かつ、治療してもらえるのか、どうして良いのか分からなくなっています。」「何か具体的なアドバイス」
⇒全ての「専門家と称する」医師のいる大学病院を考えがちですが…
 全く別の病気なので、実際は「それぞれ別個」に考えた方がいいと思います。