[管理番号:3047]
性別:女性
年齢:27歳
初めまして。
5年前から血液の混じった分泌液が出ており、その時から擬陽性(class3 )でした。
しかしその当時は精神安定剤等の処方もあり、
薬剤の関係でしょうという事でした。
(その時だけマンモもしました。)
後は半年に一回エコーの検査をしておりましたが、4ヶ月前か薬を辞めたのに、茶褐色の分泌液が出るため、海外の病院にかかった所手術する様にという事で、緊急帰国をし先日検査を受けました。
現在細胞診まちですが。
乳首の近くから胸の山の下まで乳管内にしこりがたくさんあって、
丸くなかった為不安に思ってます。
海外では乳頭腫の診断でした。
先生は何とも言いがたい感じでしたが、
細胞診が良性の場合と悪性の場合のどのようになるか、教えてほしいです。
切る範囲は、今の医療で少なくできるのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「乳首の近くから胸の山の下まで乳管内にしこりがたくさんあって、丸くなかった為不安に思ってます。海外では乳頭腫の診断」
⇒年齢も含めると「良性=乳管内乳頭腫」という印象です。
乳頭腫は良性とはいえ、「増殖性」なので「形は歪になる」傾向があります。
「先生は何とも言いがたい感じでしたが、細胞診が良性の場合と悪性の場合のどのようになるか、教えてほしいです。」
⇒良性であれば「マージンはつけずに」腫瘍の範囲だけの切除となるし、悪性となれば(癌である訳だから)「癌の手術(2cmマージン)」となります。
ただし、もしも良性とでても「分泌がある」のだから、本来「乳管腺葉区域切除すべき」です。
乳管内乳頭腫のできた乳管には「同時性、もしくは異時性に」増殖性病変ができることがあるのです。
「切る範囲は、今の医療で少なくできるのでしょうか」
⇒できません。
あくまでも「病状に応じた」治療をすべきです。