[管理番号:2434]
性別:女性
年齢:41歳
はじめまして、迷っていることがあり質問させていただきました。
先月1月に左胸を全摘出しました。
手術の結果リンパ節に1つ転移がありました。
病理検査の結果が出ました。
しこりの大きさは、
2.6cmで、ひろがりが6.8cmありました。
リンパ節転移は手術にとった1つと調べた数は9で他には転移なしでした。
ER+ RgR+
ki67 10%
ハーツータンパク2+でしたが、再検査でマ
イナスでした。
悪性度2
切除断端 マイナス
脈官侵撃 リンパ+ 血管-
でした。
抗がん剤は、どちらでもよいと言われていますが、少しでも再発が減るのなら抗がん剤をしたほうがよいのか迷っています。
抗がん剤を使うならEcを使っていくとのことでした。
副作用のことも心配でどうすれば、よいのか迷っています。
どうかアドバイスよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT2(26mm), pN1, luminalA, NG2ですね。
「抗がん剤は、どちらでもよいと言われていますが、少しでも再発が減るのなら抗がん剤をしたほうがよいのか迷っています。」
⇒まずは一般的な適応としてですが、
質問者は文句なしの「luminalA」なので「基本はホルモン療法単独」となります。
luminalAで「抗がん剤も加える条件」としては St. Gallen 2015 votingの結果からは「リンパ節転移4個以上」が最多数となっています。
その意味では「ホルモン療法単独(抗癌剤は不要)」と考えていいでしょう。
ちなみに、New Adjuvant. Com.というソフトを用いると、「抗がん剤を追加する事による上乗せ効果」は「7%」となります。
「抗がん剤を使うならEcを使っていくとのことでした。」
⇒何故、ECなのか?不明です。
私ならTCとします。
TC>ECがサンアントニオ2007で明らかとされています。
「副作用のことも心配でどうすれば、よいのか迷っています。」
⇒7%をどう考えるか?となります。
私自身はSt. Gallen 2015の結果に準拠し「抗がん剤は勧めない」立場ですが…
「少しでも再発率が減るのであれば」という強い意思があるのであれば、「TC療法」をやってもいいとは思います。