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悪性診断、手術について

[管理番号:2191]
性別:女性
年齢:46歳
12月に乳腺線維腫の経過観察時、左手乳首下辺りに7ミリほどの腫瘍を見つけていただきました。
その際、細胞診を実施。
その結果悪性との事。
その後MRIとCTでの検査を行ったが、同じ所見であるとの事。
細胞診は○○大学病院の病理での結果であるため、結果に相違はないのではとの医師の見解です。
また、細胞診の結果は浸潤性と出ているとの事。
医師はエコーやその他の検査では印象は違うと言っています。
(浸潤性では無いと言う意味だと思います)
針生検もあるが、悪性として手術してしまってもいいのではということで、手術の予定が決まりました。
(手術のあとの乳房の見た目はあまり変わらないと言うことで、それではそのまま手術をとなりました。)
取ったあとに良性であるという可能性もあるが、今回の状況ではその可能性は1~2%位であるとの事。
このまま悪性として手術をすぐに受けるべきでしょうか?
また、7ミリほどの腫瘍をとる部分切除はあまり見た目は変わらないのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「7ミリほどの腫瘍 その際、細胞診を実施。その結果悪性」「細胞診は○○大学病院の病理での結果であるため、結果に相違はないのではとの医師の見解」「取ったあとに良性であるという可能性もあるが、今回の状況ではその可能性は1~2%位」
⇒その通りです。
 細胞診の「偽陽性(本当は良性なのに、癌と診断してしまう)」はその位の確率です。
 それで、細胞診のレポートには通常(癌が疑われるが)「組織診で確認してください」と記載されています。
 
「針生検もあるが、悪性として手術してしまってもいいのでは」
⇒私は賛成しません。
 「針生検すべき」です。
 ○画像所見で「癌を疑う所見であったならば」(むしろ)最初から(細胞診などせずに)「針生検すべき」でした。
 逆にいうと、(もしも、癌を確信できないような画像所見であったならば)「細胞診だけでの診断」は(なおのこと)リスクがあります。
 
「このまま悪性として手術をすぐに受けるべきでしょうか?」
⇒「針生検すべき」です。
 術式ですが、「センチネルリンパ節生検」する筈ですが、(もしも後で良性と解った場合に)後悔することとなります。
 
「7ミリほどの腫瘍をとる部分切除はあまり見た目は変わらないのでしょうか?」
⇒マージンの取り方にもよりますが、「あまり変化ない」と思います。