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悪性葉状腫瘍の全摘について

[管理番号:2119]
性別:女性
年齢:33歳
お世話になります。
33歳独身女性です。
10月にしこりの摘出手術をし、病理の結果悪性葉状腫瘍と診断されました。
しこりは8個くらい多発しており、悪性は一番大きかったしこりの1つだけで、他は線維腺腫もまざってました。
しこりは全部取ったんですが、悪性腫瘍の断端陽性部が3か所あり、全摘を勧められました。
でもなかなか受け入れられない状態です。
なんとか乳頭乳輪は残したくて。
内視鏡による全摘は適用できないでしょうか?
ちなみにしこりは、乳頭の1センチに満たない部分にまで、きてました。
乳がんだと、皮膚浸潤がなければ内視鏡が適用できるようですが、
悪性葉状腫瘍の場合は皮膚浸潤なくても乳頭ごと切除しないとリスクが上がるのでしょうか?
今かかっている病院では内視鏡はやってません。
セカンドオピニオンも考えている所です。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
悪性葉状腫瘍は「局所治療が最も重要な治療」と言えます。
薬物療法も放射線治療も全く無効と考えてください。
 
「しこりは全部取ったんですが、悪性腫瘍の断端陽性部が3か所あり、全摘を勧められました。」
⇒妥当なところだと思います。
 
「なんとか乳頭乳輪は残したくて。内視鏡による全摘は適用できないでしょうか?ちなみにしこりは、乳頭の1センチに満たない部分にまで、きてました。」
⇒私は勧めません。
 「悪性葉状腫瘍」で「危険を冒す」ことは止めるべきです。
 
「乳がんだと、皮膚浸潤がなければ内視鏡が適用できるようですが、悪性葉状腫瘍の場合は皮膚浸潤なくても乳頭ごと切除しないとリスクが上がるのでしょうか?」
⇒乳癌であっても、「内視鏡は無意味」と私は思っています。