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線維腺腫の中に癌がありました。

[管理番号:1915]
性別:女性
年齢:38歳
初めまして。いつもこちらには大変お世話になっております。
よろしくお願いします。
2年前に左胸にしこりを見つけ、経過観察をしてきました。
もともと2.8センチで見つかったしこりが2年で1センチちょっと大きくなり、その間に細胞診を2回しましたがいずれもclassII、線維腺腫の可能性とのことでした。経過観察で大丈夫とのことでしたが、ふとした時に胸のしこりを感じるのと痛みが時々あったので、手術の依頼をし、大学病院へ紹介状を持って行きました。
エコーの結果と紹介状の内容から線維腺腫だと思うが、葉状腫瘍の可能性も考えてと針生検をしました。結果は線維腺腫。しかし、摘出した腫瘍の病理診断の結果を聞きに行くと、線維腺腫の中に一部非浸潤小葉癌が見つかった、と言われました。
大きさや成長速度から葉状腫瘍かもと思いこちらのQ&Aで色々勉強していましたが、まさかの癌が見つかり、しかもインターネットでは殆ど情報がなく不安です。
主治医は断片にも残っていなかったので、これでこの癌は終わりです、と言っていましたが、もともと線維腺腫の摘出手術だったので、マージンなしのギリギリでの手術だったことも心配です。
追加手術は本当にいりませんか?
放射線やホルモン剤もいらないのですか?
定期的に経過観察しましょうとのことで、4ヶ月後にまた検査ですが、マンモグラフィーを最後にしたのは今年の4月です。次回は3月に検査ですので一年もあいてしまって、新たな癌が進行して見つかる可能性はありますか?
非浸潤小葉癌がある人は同側、もしくは反対側に浸潤癌が見つかる可能性が高いとあり、できれば非浸潤の状態で見つけられたらと考えてしまいます。
(これに関しては主治医に非浸潤の状態で見つけるのは難しいから、早期の癌を見つけていくようにしましょうと言われました)
長々と書いてしまい申し訳ありません。
私は今後どのような経過観察をしていくのがベストですか?
主治医はとても信頼できる方ですが、田澤先生のご意見もお聞かせ頂け
れたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
線維腺腫の中の一部に「非浸潤小葉癌」ですね。
大事なところは「どの程度の大きさか?」と言う事です。
「本当に極わずか」であれば「そのまま経過観察」でいいと思います。

回答

「追加手術は本当にいりませんか?放射線やホルモン剤もいらないのですか?」
⇒「非浸潤癌の大きさ」次第です。
 ごく狭い範囲ならば不要と思います。
 
「私は今後どのような経過観察をしていくのがベストですか?」
⇒定期的な「超音波」(半年)とマンモ(1年)で十分です。
 過剰な心配は不要と思います。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日線維腺腫の中に癌が見つかった件で相談させて頂きました。
お返事ありがとうございました。
非浸潤小葉癌が一部にありましたが、詳しい大きさは聞いていません。
大きさはどれくらいですか?と質問はしましたが、ものすごい小さいと言われ、納得してしまいました。また、線維腺腫の中にあったので、切り口も膜で覆われていたから完全に取れましたとのことです。
しこり自体は4センチ位だったと思います。摘出後見せてもらいましたが、ひとつの塊ではなくみっつくらいくっついたものでした。
病理診断の結果をもらうのを忘れてしまったのですが、もらったほうが良いでしょうか。
線維腺腫と思っていたのに癌が見つかり、それが浸潤癌として再発する可能性が高いとのことで、過剰に心配することはないとのことでしたが小さい子供も二人いるので不安です。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「4センチの線維腺腫に完全に包まれた,物凄く小さな癌」であれば「経過観察で十分」だと思います。
「病理診断の結果をもらうのを忘れてしまったのですが、もらったほうが良いでしょうか」
⇒今後の為にも「もらっておきましょう」