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手術方法について

[管理番号:1644]
性別:女性
年齢:44歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
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管理番号:1687「フルベストラント

 
 
田澤先生、いつもお世話になっております。診察していただいた○○です。
先日は連日Q&Aでの質問が20件オーバーで質問出来なかったので、秘書の小平様の直接メールしてしまい申し訳ありませんでした。
手術方法については、もう少しお時間いただけるとのことですが、お手数おかけしてしまい、申し訳けございません。入院日迄にはご連絡させていただきます。
全摘について、また何点か質問させていただきたいのですが、お忙しい中恐縮ですが宜しくお願い致します。
①全摘する場合、乳頭を残して後は全摘という方法もできるのですか?
 乳頭を残す場合は、乳頭含めた完全な全摘よりもリスクはありますか?
②全摘後、1~2年おいて再建という方法もできますか?
 
③再建する場合、地元の形成外科でも可能でしょうか?
 他の方のQ&Aで江戸川病院の形成外科は、毎週木曜日しか診察行っ てないと書かれていたような気がしましたが、仕事がある為、木曜日 は通えないのです。
④左胸の放射線治療は心臓がある為、難しいらしいと同じ乳がん患者の方から聞いたのですが、左胸は右胸よりも注意して放射線治療しなければならないのですか?
 温存した場合は、江戸川病院迄通うのは正直大変なので、右胸で放射線治療を受けた国立○○○病院で行いたいと思っていますが可能でしょうか?(手術は東○○○病院)そこはリニアックでトモセラピーではないのですが、治療成果に差が出るのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「QandA 20件制限」ではご迷惑をおかけしています。
ただ、私にも日常診療がありますので、「制限をかけざるを得ない」ことに御理解ください。(20件制限としていても、現状、週の後半にはどんどん回答が遅れているのが実情です)

回答

「①全摘する場合、乳頭を残して後は全摘という方法もできるのですか?」
⇒但し、これは「乳頭乳輪温存乳房切除」といい、あくまでも「再建」を前提とした術式です。
 
「乳頭を残す場合は、乳頭含めた完全な全摘よりもリスクはありますか?」
⇒「乳頭部分に乳管が集まっているので(通常の)「乳房切除とは異なり、局所再発のリスク」があります。
 
「②全摘後、1~2年おいて再建という方法もできますか?」
⇒勿論です。
 それを「2次再建」といいます。
 
「③再建する場合、地元の形成外科でも可能でしょうか?」
⇒「2次再建として」でしょうか?
 勿論可能です。
 
「左胸は右胸よりも注意して放射線治療しなければならないのですか?」
⇒一般的にはそのように言われています。
 左側には「心臓がある」からです。
 
「そこはリニアックでトモセラピーではないのですが、治療成果に差が出るのでしょうか?」
⇒これは非常に良く聞かれる質問です。
 ♯当院で手術をして、術後照射を地元でするか悩まれる方が「必ずぶち当たる問題」と言えます。
 これについては(私はあくまでも放射線科医ではないので)当院放射線科医ハ○医師に何度となく聞いて、私なりに理解した内容です。
 ○術後予防照射に対するデータ(エビデンス)は無い
 ○トモセラピーにより、照射野を自由に設定できるので「有害事象(肺にかかることによる放射線肺臓炎)を減らし、その分有効照射量を増やせる(きちんと照射したい部位に強い線量をあてられる)」
 ★「そもそも、温存術後の局所再発自体、極めて稀」なので「効果を実感することは難しい」ですが、「有害事象が少ない」ことは大いに期待できるところであり、実際に私は『有害事象は少ない事を実感』しています。