[管理番号:1505]
性別:女性
年齢:47歳
はじめまして。自分の希望を押し通す自信がなく、先生のご意見をお聞かせください。
2012、10
子宮頸がんⅠb1 広汎子宮全摘。
リンパ(ー)、脈管侵襲を認めたため追加治療で放射
線同時化学療法(シスプラチン)。
2015、7
婦人科定期検査CTにて乳がん発覚。
2015、9
左乳房全摘。トリプルネガティブ、TNM pT1c,pN0,
cM0,G3,ステージⅠA。
最大浸潤径12mm、核・組織グレードともにⅢ。
断端陽性による再手術、放射線の通院を回避するため全摘を希望しました。
4月まで化学療法を延期したいのです(子供の学校の区切りに合わせて単身赴任中の主人と合流予定です)。
推奨されることではないとは承知ですが、主治医には猛反対を受けています。私としては安心して受けら
れる環境が整ってからの方が良いのですが・・・。
それほど危険な希望なのでしょうか?
また、左下肢リンパ浮腫(弾性ストッキング着用)と両手足先にしびれ感があります(日常生活に支障はなし)。私の場合の抗がん剤選択はいかがなものでしょうか?
お忙しい中、このような場所を与えてくださりありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1c(12mm), pN0, pStage1Aですね。
十分な早期乳癌です。
再発低リスクと言えます。
勿論「トリプルネガティブ」だから将来的な再発リスク低減のために「化学療法の絶
対的適応」ではありますが、腫瘍径も小さいし「一昔前(サブタイプの概念の無いこ
ろ)ならリンパ節転移無しなので抗がん剤は無かった」位です。
回答
「それほど危険な希望なのでしょうか?」
⇒そんな事はありません。
冒頭でコメントしたように、「一昔前なら、抗がん剤など適応では全くなかった」位です。
術後7カ月からの「化学療法」となるようですが、私ならば「全く問題無」とします。
「左下肢リンパ浮腫(弾性ストッキング着用)と両手足先にしびれ感があります(日常生活に支障はなし)。私の場合の抗がん剤選択はいかがなものでしょうか?」
⇒痺れの程度によりますね。
「痺れ」を重視すれば、まずは「アンスラサイクリン(EC)」を行い、後に
「weekly PTX」を無理の無い程度(回数)を行うというところでしょう。(DTXでも痺れはありますので…)
質問者は「十分な低リスク」なので「無理はしない」ということだと思います。
(PTXは必ずしも12回フルでなくてもOKということです)