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乳癌と卵巣

[管理番号:1527]
性別:女性
年齢:51歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。
管理番号:1440「乳がんの手術とステージ

 
 
お忙しい中回答ありがとうございました
乳がんになってから、今もまだ死が付きまとい、少しの痛みなど全て乳
癌のせい、転移、再発などと不安を抱えております。
田澤先生のお言葉で少し落ち着きましたが、まだ不安は拭えません。
少しずつ大丈夫だと思えるでしょうか
乳癌と卵巣の関係についてですが、卵巣癌から乳癌になる人がいると聞
き、逆に乳癌になったので卵巣癌への不安も出てきました。
術後卵巣を診ていただいた時は問題なかったのですが、不安です。
やはり卵巣への影響は大きいのでしょうか。
検査は1年に1度位したらいいのでしょうか。
ヨーグルトや牛乳は食べてはいけないのでしょうか
お時間のある時でいいのでよろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者は「非浸潤癌」です。
再発に怯える必要はありません。

回答

「少しずつ大丈夫だと思えるでしょうか」
⇒こういうことは「時間が解決」してくれます。
 
「卵巣癌から乳癌になる人がいると聞き、逆に乳癌になったので卵巣癌への不安も出てきました」
⇒完全な誤解です。
 「乳癌となること」自体が「卵巣癌へのリスク」という意味ではありません。
 乳癌の方の5~10%程度がBRCA遺伝子変異のある「家族性乳癌卵巣癌症候群」だということです。
 『この遺伝子変異がある』と、「乳癌にも卵巣癌にもなり易い」ということです。
 「家族歴がある」のでしょうか?
 「質問者の年齢や非浸潤癌である」ことからは「質問者が乳癌卵巣癌症候群である可能性は高くはない」と思います。
 
「やはり卵巣への影響は大きいのでしょうか」
⇒そんなことはありません。
 乳癌と卵巣癌を高率に発症する「家族性乳癌卵巣癌症候群」でなければ、「卵巣癌の発症のリスクは決して高くはありません」
 ♯質問者に「この遺伝子変異がある」確率は決して高くはありません。
 
「検査は1年に1度位したらいいのでしょうか」
⇒検査すること自体は勿論「悪くはありません」
 ただ、リスクは高く無いと思います。(心配し過ぎは良くありません)
 
「ヨーグルトや牛乳は食べてはいけないのでしょうか」
⇒全く問題ありません。
 (ネットで、どういう情報がでているかは不明ですが)「乳製品はむしろ、乳癌にはいい」のです。
 
 

 

質問者様から 【質問2 乳癌と乳製品】

回答ありがとうございました
乳癌になってから不安ばかりでしたが田澤先生の回答で大丈夫なんだと
思えるようになりそうです
乳癌と乳製品については、プラント教授が書かれた本によって日本でも
乳製品、牛肉を食べるから乳癌になるという事がネットに流れるように
なったようです
それによって日本の医師も乳製品は人間が食べてはいけないという方も
いるようです。
私も本を読んだわけではありませんが、乳癌になり色々な情報を見ると
出てくるので食べれなくなります。
医師によって非浸潤の乳がんを手術すると、浸潤癌になるという方もい
るそうです。
早期発見で手術しても偏った情報に振り回されてしましますが、田澤先
生のこのQ&Aで経験からの回答を読ませていただき自分の早期発見で手
術したことは間違いで無かったと思っています。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
これだけ情報が溢れている世の中、「何を信じればいいのだ?」皆さんの悲鳴が聞こ
えてくるようです。

回答

「それによって日本の医師も乳製品は人間が食べてはいけないという方もいるようです」
⇒乳癌診療ガイドライン「疫学・診断編」2015 CQ4「乳製品の摂取は乳癌発症リスク
を減少させるか」に対しては「可能性あり」となっています。
 
「医師によって非浸潤の乳がんを手術すると、浸潤癌になるという方もいるそうです」
⇒ばかばかしい。
 「非浸潤癌」で治療を拒否して「数年後に、手がつけられないような状況となって」戻ってくる方達を、多数経験している私にとっては「犯罪行為と同様」に思います。
 まともな「乳腺外科医」で、そんな話を信じている者はいません。
 こういう「非常識なことをいう」者は、自分の主張により「不幸な結果を生む人た
ちがいる」事に責任を持つべきです。
 ○「手術をしたく無い」と考える患者さんにとっては「信じたい」宗教のようなものでしょう。
 この手の話は「手術をせずに、治せる ピンポイント照射」も同様と言えます。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

巷に溢れる癌の情報に振り回されてどうしたらいいかと思うこともありますが、田澤先生の的確な回答に感謝します。
抗がん剤が癌を悪化させるから、してはいけないと言ってる医師がいる事も事実のようで、抗がん剤をしたくない患者にとってはすがる思いで受診するのだと思います。
しこりが見つかり、すぐに受診して、手術したのが良かったと思っております。
また質問ですが、手術跡の痛みや引きつりがまだあるのですが、引きつりは、腰のあたりまで伸びています。
これは気にしなくてもいいのでしょうか。
動かした方がいいと思い動かすようにしますが、やりすぎると突っ張った痛みが出ます。
センチネル生検の傷もたまに痛みます。
やはり引きつりや痛みがなくなるのに1年位はかかると思った方がいいでしょうか
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「抗がん剤が癌を悪化…」のようなものに対しては、敢えてコメントを差し控えます。
私がどう思っているのかは「ご想像にお任せ」します。
「手術跡の痛みや引きつりがまだあるのですが、引きつりは、腰のあたりまで伸びています」
⇒モンドールだと思います。
 創部より「尾側(足の方向)へ向っての」皮下の血管炎です。
 いずれ改善します。
 
「やはり引きつりや痛みがなくなるのに1年位はかかると思った方がいいでしょうか」
⇒その位の感覚でOKです。