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TCの副作用

[管理番号:903]
性別:女性
年齢:41歳
右乳癌で全摘をしました。8月からTC療法を4クールします。
今1クールが終わり、色々ある副作用の中でも全身の関節痛と筋肉痛が辛く、三日間寝込みました。2クール目はステロイドを増やすと言われました。痛みにはカロナールが処方されたのですが、関節痛もギシギシにおこっている時はカロナールでは効かず家にあったロキソニンを飲みました。よく効くので何度かロキソニンを内服したのですが、ネットで抗ガン剤とロキソニンは相性が悪いとありました。
また、熱がでてクラビットとカロナールを飲んだのですが、全く効かず、6時間たってロキソニンを飲みました。後で痙攣の副作用もあるとしりました。
あくまでも病院での処方はカロナールで、ロキソニンは自分で勝手に飲みました。
主治医に聞けばいいのですが、一週間に一度しか来られず不安なのでこちらに質問させていただきました。こんな質問ですみません。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 TCの副作用について回答する機会が多いことを実感しています。
 やはり、術後補助化学療法としての「TCの隆盛」を実感するところです。
 江戸川病院でも最も多いレジメンとなっております。

回答

「抗ガン剤とロキソニンは相性が悪い」
⇒「抗がん剤」と一括りにしているところが、少々怪しい情報のように思います。
 
 そのような話は「いまだかつて」聞いた事がなく、気にする事はないでしょう。
 それよりも、必要時には「ロキソニン内服」で乗り切る方が重要です。
 
「熱がでてクラビットとカロナールを飲んだのですが、全く効かず、6時間たってロキソニンを飲みました。後で痙攣の副作用もあるとしりました」
⇒その通りです。
 クラビットは「ボルタレンやハイペン、ロキソニン、ブルフェンなど」殆どのNSAIDsとの併用注意となっています。
 それで、処方の組み合わせでは「カロナール」となるのですが、質問者のように「効果が薄い」と感じるのが実際のところです。
 ♯クラビットとロキソニンの併用に関しては、実際のところ「それ程痙攣のリスクが高くない」ことが言われており、「痙攣や癲癇などの持病」のある方や「高齢者」「腎機能障害のある方」以外には内服する「時間をずらす」ことで対処可能だと思います。
 
○今回「発熱」があったようですので、次回は予め「ペグフィルグラスチム」投与を検討するべきです。(TCは発熱性好中球減少症のリスクが高いのです)