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石灰化と腫瘤について

[管理番号:3431]
性別:女性
年齢:45歳
おはようございます。
確定診断はまだ出ていないので申し訳ないのですが、宜しくお願いいたします。
先日、市の検診を受け、一ヶ月後に石灰化、カテゴリー3、要精査との結果が来て、検診センターで拡大マンモ?と超音波検査を受けました。
その中で左乳房下部に細かい石灰化が密集していました。
二年前のマンモでは無かったので、悪性の可能性が高いのだろうと、
マンモトームを受けることになりました。
金属アレルギーがあるので、
クリップは残さない様にしてもらうつもりです。
他にはマンモで見えなかった腫瘤が幾つかあったようですが、
コレは中身は水だから問題ないと言われました。
それらは乳房を触ってもわかりません。
確か画像では大きいもので7mm位だったと思います。
最初の触診でも異常なしでした。
また、超音波は脇部分もしましたが、医師からは特に何も言われていません。
(超音波は技師の方がなさっていました。
腕はおろしたままでしたが、脇の時だけあげました。)
マンモトームは12日後でその結果は更に10日後です。
最初の検診から二ヶ月近く過ぎる事になり、もしガンだった場合進行してしまうのではないかと心配に思っています。
もし、癌だった場合、先生に手術をお願いしたいとも思うのですが、かなり先になってしまうと伺っていますのでその場合の進行も心配です。
また、卵巣内膜症があり(リュープリンにて治療中)現在手術をするか
そのままにするか考慮していたところだったので、それもどうしようかと悩んでおります。
この場合は内膜症の手術をしておいた方がいいのでしょうか?
また、中身が水だと言われている腫瘤は針生検はしなくてもいいのでしょうか?
また、検査まで何かしていけない事はあるのでしょうか?
検査もまだなのに気が滅入ってしまいふせってばかりいて、激やせしてしまいました。
当方東京西部在住ですが、東京は病院がいっぱいあり、どこがいいのかさっぱりわかりません。
友人は皆ブランド病院で手術しているので比較が出来ません。
何か判断材料はありますでしょうか?
お忙しいところお手数ですが、宜しくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「細かい石灰化が密集」「二年前のマンモでは無かったので、悪性の可能性が高いのだろうとマンモトームを受けることになりました」
⇒正しい選択です。
 経過観察とならずに幸いでした。
「最初の検診から二ヶ月近く過ぎる事になり、もしガンだった場合進行してしまうのではないかと心配に思っています。」
⇒「カテゴリー3の石灰化」と「超音波で明らかな所見なし」から、「全く問題無」です。心配無用です。
「この場合は内膜症の手術をしておいた方がいいのでしょうか?」
⇒不要です。
 
「また、中身が水だと言われている腫瘤は針生検はしなくてもいいのでしょうか?」
⇒不要です。
 嚢胞は「乳管が閉塞して内容液が貯まっているだけ」であり、腫瘍ではありません。
「また、検査まで何かしていけない事はあるのでしょうか?」
⇒ありません。
「何か判断材料はありますでしょうか?」
⇒少人数で多数の手術をしていること(○研のように10人以上で1000件やっていても、手術は上手くなりません)
 そして、自分で超音波をする医師であること
 私が「大学病院やブランド病院を勧めることは、絶対にありません」
 ご本人が、「そういう価値観」ならば、それはそれでいいのでしょうが…
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田島先生
お忙しいのにいつもご親切に回答されているので、本当に素晴らしいと
思っております。
ご回答頂いた時は何度も読み直してしまいました。
本当に感謝しております。
先日、石灰化について質問させて頂いたあと、マンモトームの検査を受けました。
麻酔が部分的に効いていなかったようで、激痛が走りました。
何度も謝って頂きましたが…。
結果はまだなのですが、先生に病院選びのアドバイスを頂きましたので、私なりに色々調べてみました。
ただ、残念ながらそのような所は今の所見つかっておりません。
手術実績は多いのですが、基本的に超音波は検査部でする所がほとんどです。
また、主治医や執刀医も選べませんし、そもそも誰がどの位執刀しているのか不明です。
上記のような状況ですので、悪性の場合には江戸川病院で手術して頂けますでしょうか?
その場合には、待ち時間はどれ位になるでしょうか?
このサイトから申し込めばよろしいでしょうか?
また、石灰化の所見でしたが、先生が常々嘆いておられるように精密検査なのにエコーは技師任せだったので、心の底で検診センターの医師の所見を信じられない自分がいます。
(他にも石灰化の見落としがあるのではないか?エコーで見落としがあるのではないか?今後の確定所見を信じてもいいのだろうか?他でもう一度診察した方がいいのではないか?)
カテゴリーも医師によって意見が変わることがあるのも承知しております。
このような背景の石灰化のみの所見であった場合でも悪性の場合は早期と考えていても宜しいでしょうか?
また、もし手術をする場合は出来るだけ早くしたいと思います。
(皆様同じ思いであるとは思いますが。)
ただ、早くして頂ければ良いのですが、そう出来ない場合1~2ヶ月の差であれば初期治療に信頼がある方が予後(再発、転移、リンパ浮腫)が良くなるのでしょうか?
それとも、何処へ行っても標準治療を受けることになるので、基本的には早いほうを優先した方がいいのでしょうか?
1~2ヶ月の違いで、もし非浸潤だったらそれが浸潤に変わることがあるのでしょうか?
また、今までと変わらず手術までは普通の生活をしていて宜しいのでしょうか?(海外に出張に行っても問題ないでしょうか?)
このサイトを拝見していると皆様前向きに治療に取り組んでいらっしゃるので見習いたいと思いますが、今まで健康体そのものだったので、悪性の可能性が高いであろうとのことに突然のことでどうして良いのか分かりません。
親戚には癌を患った者が全くおらずアドバイスは望めません。
やっと人生半分折り返し地点と思っているので、もしそうだとしても諦めたくありません。
不躾な質問ばかりで申し訳ありませんが、私と同じように感じる方もいらっしゃるのではないかと思い、検査結果が出る前ではありますが再度質問させて頂きました。
宜しくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「手術実績は多いのですが、基本的に超音波は検査部でする所がほとんど」
⇒これには「薄々気づいていましたが」危機感を覚えます。
 患者さんの増加に乳腺外科医の数が追いつかず、(負担軽減のための)措置だとは思いますが…
 診療の核となるところを「失った代償」は相当なものです。
 
 ○いつか「原点回帰」することを願っています。
「主治医や執刀医も選べませんし、そもそも誰がどの位執刀しているのか不明」
「上記のような状況ですので、悪性の場合には江戸川病院で手術して頂けますでしょうか?」

⇒大丈夫です。
 このように考えて(おもに首都圏の大学病院から)転院する方は多いです。(私の正直な感想としては、当然だと思っています)
「その場合には、待ち時間はどれ位になるでしょうか?」
⇒2-3カ月です。
「このサイトから申し込めばよろしいでしょうか?」
⇒秘書へというメールをご利用ください。
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。

 
 
「このような背景の石灰化のみの所見であった場合でも悪性の場合は早期と考えていても宜しいでしょうか?」
⇒その通りです。
「何処へ行っても標準治療を受けることになるので、基本的には早いほうを優先した方がいいのでしょうか?」
⇒残念ながら…
 手術の精度は全く異なります。
 最初の「病院選び」に話は戻ってしまいますが…
「1~2ヶ月の違いで、もし非浸潤だったらそれが浸潤に変わることがあるのでしょうか?」
⇒それは考えなくてもいいでしょう。
「また、今までと変わらず手術までは普通の生活をしていて宜しいのでしょうか?(海外に出張に行っても問題ないでしょうか?)」
⇒全く問題ありません。