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石灰化を伴う嚢胞について

[管理番号:3830]
性別:女性
年齢:29歳
田澤先生、こんにちは。
田澤先生のご意見をお伺いしたく、よろしくお願いいたします。
・今年2月、生理後に乳房痛が続いたため、総合病院の乳腺外科を受診。
エコーをし、水の袋があるが問題ないと言われました。
・4月、左胸にしこりがあるのに気付き、前回と同じ乳腺外科を受診。
2ヵ月前にエコーしたところだけど一応・・ということでエコーをしました。
結果、前回指摘した水の袋が大きくなったのだろうとのこと。
腫瘍が突然出現することはないので大丈夫、自然に消えると思う、当分検査しなくて良いと言われました。
・念のため、5月に別の乳腺クリニックを受診。
マンモとエコーをしていただきました。
結果、嚢胞で間違いないとのこと。
マンモで石灰化が見られるが、良性の所見と言われました。
石灰化は左胸のしこり部分に集中しており、右胸にも見られました。
半年後にエコーしに来るよう言われました。
・10月、初めての検査から半年経ったので、総合病院の乳腺外科を受診しました。
(当分検査しなくて良いと言われていたのですが)
その内消えると言われていた嚢胞があることを伝えると、マンモをとっていなかったのでマンモとエコーをしましょうということになりました。
マンモ→エコーの順で検査をしたのですが、マンモでしこり部分に石灰化が見られたことからか、
技師さんがエコーをしている最中に先生を呼んで、先生がエコーをして下さいました。
(前回は技師さんがエコーしてくれました)
形が変わってるな~針をさすにも液体だから難しい?な~などと技師さんとブツブツ言いながらのエコーで、
先生が途中登場したこともあり、何か悪い状況になっているのかと一気に不安になりました。
最終的には針をささなくて良いでしょうと言われ、特に検査することなく終了しました。
エコーの画像を見せてもらったのですが、前回丸い楕円だったのに対し、輪郭が少しいびつな形になっており、
嚢胞の中に白い丸がありました。
(これが石灰化だとおっしゃってました)
総合的な判断としては、マンモで石灰化が見られるが良性の所見、触診でも可動性があるので良性の所見、悪性腫瘍はエコーで縦長にうつります(これは技師さんがおっしゃってました)
嚢胞内の石灰化はあることだが、形が変わるのは珍しいケース。
3か月後にエコーしに来るよう言われました。
・一気に不安が募ったため、その1週間後に5月に受診した乳腺クリニックに行きました。
エコーをしていただき、先生の見解は形が変わっていないので問題ないとのことでした。
嚢胞がガン化することはないし、形が少し変わることもある。
エコーで見られる白い丸も嚢胞内に石灰が貯蓄しているもの、問題ないとのこと。
私が不安であることを伝えると、乳房が薄いのでマンモトーム生針は不向き、検査するなら摘出することになるが、そこまでする程の悪性の疑いはない。
心配しすぎとのこと。
経過観察でまた半年後に受診するように言われました。
今までの受診で良性の所見と言われて安心していたのですが、ネットを調べると、
嚢胞と思っていたが癌だった、石灰化を伴うしこりは悪性の疑いがあるなどの情報があり、
またエコーの画像を思い返してみると、嚢胞内腫瘍ではないのかと思え、一度も精密検査をしていないので不安でたまりません。
田澤先生にお伺いしたいのが、
①悪性の疑いはあるでしょうか。
悪性だった場合、経過観察している内に進行しないか不安です。
②3ヵ月後の再診で医師に確認するべきポイントなどありますでしょうか。
③心配性なので、しこりがある以上心配になると思うので、いっそのこと摘出してもらいたいと思うのですが、
摘出するにあたって弊害などありますでしょうか。
良性の所見と言われながらも、悪性ではないかという気持ちが拭えず、ストレスと不安な日々を過ごしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
短期間の間に、随分いろいろなクリニックを受診して検査しているようですが、神経質になりすぎています。
嚢胞は心配だったら(簡単に)「細胞診してしまう」ことで大幅に無駄が省けたのに、残念に思います。
「ネットを調べると、嚢胞と思っていたが癌だった、石灰化を伴うしこりは悪性の疑いがあるなどの情報」
⇒全く無責任な情報です。
 「○○が実は△△だった」などという「レアケース」を探せば、世の中「数十億人、人口がいる」のだから、「何でもあり」となります。
 ○実際には、担当医がいうように「嚢胞は癌とは違います」
「またエコーの画像を思い返してみると、嚢胞内腫瘍ではないのかと思え、一度も精密検査をしていないので不安でたまりません。」
⇒数人の医師が見ているのだから、それを信用してあげてください。(嚢胞内腫瘍の疑いがあれば、「数人の内の誰かは」教えてくれる筈です) そこまで疑い深くなることはお勧めしません。
「①悪性の疑いはあるでしょうか。」
⇒ありません。
 「何人の医師」に診てもらっているのですか?
 信用してあげましょう。
「②3ヵ月後の再診で医師に確認するべきポイントなどありますでしょうか。」
⇒そんなに心配ならば…
 細胞診してもらいましょう。
「摘出するにあたって弊害などありますでしょうか。」
⇒何もありません。
 傷跡はつきますが…
「良性の所見と言われながらも、悪性ではないかという気持ちが拭えず、ストレスと不安な日々を過ごしております。」
⇒疑い過ぎです。