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鎖骨上リンパ節に転移?

[管理番号:2457]
性別:女性
年齢:61歳
初めまして。
よろしくおねがいします。
昨年2月温存手術後、FEC4回タキソテール4回、ハーセプチン投与中です。
アリミデックス服薬しています。
腫瘍は26㎜、温存で、センチネルでは転移なしでしたが、
術後2㎜の微小転移がありました。
追加かくせいはしていません。
鎖骨上リンパというのはどこのことでしょうか?
数日前より首の近くが、ぷっくりふくれているような気がして不安になっています。
もし、転移だとしたらこれから、どんな治療になるのでしょうか?
鎖骨の転移はステージ4と調べて動揺しています。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT2(26mm), pN1mi, luminal B(HER2陽性)ですね。
「術後、FEC4回タキソテール4回、ハーセプチン投与中」
⇒抗HER2療法の「golden standard」です。
 
「鎖骨上リンパというのはどこのことでしょうか?」
⇒鎖骨の窪みの再内側(頸に近い側)」です。
 
「数日前より首の近くが、ぷっくりふくれているような気がして不安」
⇒「鎖骨上リンパ節転移とは違う」と思います。
 「鎖骨上リンパ節転移」の場合は「何となく、ふっくら」ではなく、「硬くコリッとした塊」となります。(硬さが違います)
 
「もし、転移だとしたらこれから、どんな治療になるのでしょうか?」
⇒「鎖骨上リンパ節転移ではない」と思いますよ。
 そもそも「所見が異なる」と思いますし、「微小転移(pT1mi)」でしかも「抗HER2療法中」にそんなことが起こるなど『およそ、考えられない』ことです。
 ○心配であれば、(ハーセプチンで3週間に1回通院しているのだから、その際に)担当医に超音波で確認してもらいましょう。 超音波すれば、すぐに(3秒で)解ります。
 
「鎖骨の転移はステージ4と調べて動揺」
⇒誤った情報です。
 「鎖骨上リンパ節転移」は「N3C」であり、「ステージⅢC」となります。
  ♯「鎖骨」転移は骨転移なのでステージ4ですが…
○考え過ぎだと思いますよ。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日鎖骨リンパ節への転移ではないかと、質問し不安を払拭して頂きました。
ありがとうございました。
こちらで勉強させていただき自分の受けている治療に不安がなくなりました。
このたび、田澤先生にお聞きしたいのは私の病歴の予後についてです。
2007年、卵巣境界悪性腫瘍で卵巣、子宮付属器を摘出、抗がん剤はしていません。
2009年左乳癌。
非浸潤、15㎜、HER2陽性でした。
5年の予定でタモキシフェンでしたが、膝痛がでて、主治医と相談して4年で終了しました。
すでに閉経していましたが、非浸潤にAI剤はエビデンスがないとのことでした。
2015年右乳癌。
26㎜、浸潤癌、ER+、
PgR-、HER2+。
センチネル微小転移あり。
FEC4回、ドセタキセル4回、ハーセプチン計18回、抗ホルモン剤10年の予定です。
左は人間ドックで石灰化より見つかりました。
右は2015年4月の定期検診では異常なしでしたが、年末に自分でしこりを発見しました。
卵巣がないことはメリットなのでしょうか?リスクなのでしょうか?
BRCA遺伝子異常による癌なのでしようか?
両側乳癌は同時に発生していたが、左だけ先に見つけた、と考えているのですが。
左右とも温存ですが、再発しやすいということはないでしょうか?
一般的な生存率、無再発率とは違うのでしょうか?
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
2009 左 非浸潤癌
2015 右 pT2(26mm), pN1mi, luminalB(HER2陽性)
「卵巣がないことはメリットなのでしょうか?リスクなのでしょうか?」
⇒質問者は閉経後なので、「無関係」です。
 
「BRCA遺伝子異常による癌なのでしようか?」
⇒サブタイプからは「遺伝性乳癌では無い」と思います。
 
「両側乳癌は同時に発生していたが、左だけ先に見つけた、と考えているのですが。」
⇒「同時に発生」ではなく、「異時性両側」だと思います。 もちろん、左右は全く別物です。
 
「左右とも温存ですが、再発しやすいということはないでしょうか?」
⇒全く無関係です。
 
「一般的な生存率、無再発率とは違うのでしょうか?」
⇒同じです。
 左は非浸潤癌だったので、予後に関わってくるのは「右だけ」です。