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再発転移の不安

[管理番号:1841]
性別:女性
年齢:44歳
田澤先生
はじめまして
毎日ご多忙のところ、Q&Aの開設ありがとうございます。
感謝いたします。
私は今年の7月に右乳房全摘と同時再建の手術をし、ティッシュエキスパンダーを入れております。
術後の病理結果
腫瘍の大きさ 42×40×19mm
浸潤部    2×1mm
腋窩リンパ節転移 0/4
遠隔転移 なし
ステージ 1a
ホルモンレセプター(ER、PgR)陽性
HER2レセプター 陰性
Ki-67 16%
断端陽性
現在はノルバデックスの服用と12週に1度ゾラデックスを注射しています。ゾラデックスに関しては「やってもやらなくてもいい」との事だったので、私の精神的な安心のためにやることにしました。
ただ、Q&Aの他の方への回答をみてゾラデックスはやらなくても良いのかなと考え始めています。
断端陽性ではあるけれど、主治医としては取り切れたと判断するとの事。(判断した根拠を説明してくれたのですが、術前検査で非浸潤であったのが浸潤していた事と断端陽性と聞いて頭がいっぱいになり覚えていません。)
エキスパンダーが入っているため、放射線照射はしていません。
エキスパンダーを取ってまでやる必要はないとの事でした。
全摘をしたのに、断端陽性となることはあるのでしょうか?
全摘であれば、再発は心配しなくて良いと思っていたのですが、やはり再発するリスクは高いのでしょうか?
そして、もっと気になるのが1か月程前から空咳がでるようになりました。
1件目に受診した内科クリニックで処方された咳止め薬は効かず、10日前に別の呼吸器内科のクリニックでレントゲンを撮り、肺には異常が無い、喘息か体質的なものでしょうとの事で喘息の吸入薬を使っているのですが、止まりません。
レントゲンは異常なしと言われたものの、肺転移しているのではないかと不安で落ち着きません。
術後3~4か月で遠隔転移ということはあるのでしょうか?
私の病理結果のステージとサブタイプでは再発転移はほとんど無いと思っていたのですが、128番「乳がん転移」の方の質問で非浸潤だったのが術後浸潤とわかり後に多発性肺転移したとの内容を見て不安になりました。
文章がまとまらず申し訳ございません。
よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1a(2mm), pN0, luminalA
問題無く超早期です。

回答

「全摘をしたのに、断端陽性となることはあるのでしょうか?」
⇒これは術者のみが知っていることです。
 本来は「術中に注意深く乳腺を全切除」すれば「断端陽性にはなりません」
 
「全摘であれば、再発は心配しなくて良いと思っていたのですが、やはり再発するリスクは高いのでしょうか」
⇒術者が「断端は陰性だと思っている」とコメントしている訳ですから、「再発はしない」でしょう。
 
「レントゲンは異常なしと言われたものの、肺転移しているのではないかと不安で落ち着きません。術後3~4か月で遠隔転移ということはあるのでしょうか?」
⇒これは「絶対に」ありません
 まず、pT1a(2mm)で、「そもそも再発リスクは殆ど無い」病状ですし、しかも「術後数カ月で再発」などありえません。
 
「128番の方の質問で非浸潤だったのが術後浸潤とわかり後に多発性肺転移したとの内容を見て不安」
⇒少数例を見ても仕方がありません。
 そのような例は「ブログ」でも探せば「いくらでも不安になる」ものが「ウヨウヨ」しているでしょう。
 そんな「ブログでの自虐体験」はお勧めしません。
 「もしも、自分が其の少数例にあたってしまったら…」なんて考えは止めましょう。
 『普通に道を歩いていても「危険ドラッグの運転」に轢かれるかもしれない』なんて考えていたら、誰も「まともには」生きてはいけません。