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再発の治療法

[管理番号:1801]
性別:女性
年齢:53才
姉が乳ガン検診で右に11ミリのガンが見つかりました。
8年前に石灰化したものを部分切除し、放射線治療をしており、今回は再発との事で手術と抗がん剤治療になるとの説明をうけております。
(ホルモン治療は無理、放射線は再発したため無理との事)今、全身骨シンチ等の詳しい検査をしており、まだはっきりとした結果は出ていないのですが、手術後は抗がん剤治療しかないのでしょうか?
本人は全摘はやむを得ないけど抗がん剤は絶対に嫌だと言ってます。(脱毛や副作用が絶対に受け入れられない)
11ミリで早期との事で、まだリンパへの転移はわからない状況なのですが、どのような結果だと抗がん剤が必要なのか、必要ではないのかを教えてください。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
話を整理すると、
8年前に石灰化で見つかった癌(浸潤の有無の記載なし)は「乳房温存術+放射線治療」のみで「ホルモン療法なども無し」ですね。
そして今回は「11mmの局所再発」があり、「骨シンチ等の全身検索中」ですね。

回答

「放射線は再発したため無理との事」
⇒これは「勘違い」です。
 「再発したから」ではなく、「放射線は同じ部位に2度かけられないから」というのが「正しい理由」です。
 
「ホルモン治療は無理」
⇒これは、おそらく「サブタイプ」として「ホルモン療法が効かないタイプ=トリプルネガティブかHER2タイプ」なのでしょう。
 
「手術後は抗がん剤治療しかないのでしょうか?」
⇒「ルミナールタイプ」でなければ「術後療法」としては「抗がん剤」しかありません。
 
「どのような結果だと抗がん剤が必要なのかか、必要ではないのか」
⇒サブタイプ次第です。
 サブタイプが「ルミナールタイプではない」場合は「原則として」抗がん剤となります。
 「ルミナールタイプ」であれば「ホルモン療法」でいいと思います。