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良性葉状腫瘍

[管理番号:1265]
性別:女性
年齢:44歳
先生こんにちは
先日、マンモトームをして頂き良性葉状腫瘍と診断して頂きだいたものです。
癌の疑いもあったので結果が出るまでは本当に怖くて震える毎日でした。
良性と聞いて安心してしまったのですが先生のこちらの葉状腫瘍の事が書かれてる内
容を全て読みました。最近これもまたこちらで紹介されていた悪性葉状腫瘍で亡くな
られた大学生のブログも読みました。
葉状腫瘍はとても再発を繰り返すと悪性に変わりとても怖い腫瘍だと改めて感じまし
た。それでも私は先生に診察もをして頂き手術も全身麻酔でマージンを取ってしてい
ただけるとの事で安心しています。
マンモトームも左の方も生針で本当によく検査していただいたので安心しているので
すがもし手術をして腫瘍を調べて悪性だったようなことはありますか?また再発する
可能性はありますか?
マンモトームの後ですが前からあったしこり《半分丸くて半分は削られたようなしこ
り》の他にしこりとゆうか塊のようなものがあります。こちらのコーナーでマンモ
トームのあとにはよくあることだと書かれていたので心配はしていませんが‥大丈夫
でしょうか?
手術が決まりもちろん不安はありますが先生に手術していただけるので安心していま
す。よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
葉状腫瘍は「癌とは異なりますが」怖い腫瘍です。
これ程「初期治療が、その後を左右する」腫瘍も無いでしょう。
幸い、「私自身が手術した方で再発した方はいらっしゃらない」のですが、それは強
力な記憶があったからです。
私の大学病院時代(20年も前の話です) 先輩医師が「再発葉状腫瘍の何回目の手
術」をしている事を知ったのです。
その方は「最後には、転移をして無くなった」と聞きました。
最初は良性だった。「だけど、再発していくうちに、どんどんグレードが上がり」最
後には命を奪う。
これほど「初期治療が重要」なものは無い。その際に「私には強烈な印象」を残しました。
つい「良性」だと「安全性よりも傷をできるだけ小さく」などとなりがちです。
ただ、「その時の強烈な印象」が私の今までの「葉状腫瘍に対する、安全なマージン
をつけて決して再発させない」という思いに脈々と繋がっているのです。

回答

「もし手術をして腫瘍を調べて悪性だったようなことはありますか?」
⇒術前針生検での「良性」で「悪性」という経験は一度もありません。
 術前「良性」⇒(手術標本で)「境界悪性」
 「境界悪性」⇒「悪性」
 などはありましたが、「手術してみて2グレード上がった」ことはありません。
 質問者の場合には「マンモトーム生検での良性」との判断ですので、「悪性の可能
性はほぼ無い」と考えて結構です。
 
「マンモトームのあとにはよくあることだと書かれていたので心配はしていませんが
‥大丈夫でしょうか?」
⇒前回の診察時に確認している筈なので大丈夫です。
 ただ心配ならば、「手術当日朝」に「手術部位を超音波」するのですが、その際に
「そこも超音波することも可能」です。
 その際には、「声をかけてください」(私が忘れている場合があるので)
○手術にかんしては「全く心配無用」です。
 安心してください。