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乳がんと言われてとても怖いのです

[管理番号:2957]
性別:女性
年齢:51歳
とても心細くなりいろいろと調べていたところ、ここにたどり着きました、よろしくお願いします。
初めての自覚症状は1ケ月前左腕を横に広げて
肩より上10センチくらい上げた時の腕の外側の引きつりでした。
しばらくしてから左脇の下の
先生が一番ドキっとする場所に15ミリ程のしこりを見つけ、
脇から鎖骨~耳の下にかけてピリピリとした軽い痛みが走るようになったので、
近所の内科で診てもらったところ
「これは外科だから」と紹介状をもらい、大きな病院の乳腺外科を受診しました。
触診でしこりがあると言われ、すぐにマンモと胸部レントゲン、エコー、血液検査、肺機能検査、心電図をとりました。
結果左胸に2センチの腫瘍と、マンモで石灰化しているところがあり境界がギザギザしているから
ほぼ乳がんに間違いないだろうとのこと。
脇の下にも3~4個のポコポコとしたものが写っていました。
ステージも2~3と言われました。
自分で乳房を触ってみても長い間まったく自覚症状がなかったので、市でのマンモなど8年ほど受けていなかったのもいけないのでしょうが、
乳首の変形やくぼみ、汁などもでることなく、両手を挙げての乳首の位置も左右同じなど、外見からは今でも全く変化はありません。
27歳と32歳で出産し、2人ともほぼ母乳で育てました。
胸にしこりがあるのはもう間違いないのですが、奥の身体に近いところにあるので、そこから内臓や骨にまでいっている(転移している)のではととても心配です。
喉もつかえている感じがあり、息苦しいような気もします。
検査はこれからたくさん控えていて、今日は乳腺エコー、エコー下マンモトーム、来週にはMRI,骨シンチ、胸部・肝造影CT-MPRと続きます。
ほぼフルコースで調べるようなので、いろんなところに転移の可能性があるのでは?と、とても不安なのです。
検査結果が出れば全てわかるのでしょうが、毎日というより毎時不安でとても怖くなります。
つたない文章ですみません、先生のご意見を聞かせて下さい。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「胸にしこりがあるのはもう間違いないのですが、奥の身体に近いところにあるので、そこから内臓や骨にまでいっている(転移している)のではととても心配です。」
⇒余計な心配です。
 ①まず第一に、癌の転移は「直接浸潤」するわけではないので「位置は無関係」です。
 ②質問者のような程度では遠隔転移などありません。
 ご安心を。
 
「喉もつかえている感じがあり、息苦しいような気もします。」
⇒精神的なところからでしょう。
 
「検査はこれからたくさん控えていて、今日は乳腺エコー、エコー下マンモトーム、来週にはMRI,骨シンチ、胸部・肝造影CT-MPRと続きます。」「ほぼフルコースで調べるようなので、いろんなところに転移の可能性があるのでは?と、とても不安」
⇒こんな「余計な検査」をするから、質問者に「無用な精神的心配と多大な医療被曝と経済的負担」を与えるのです。困ったものです。
○2センチ程度の乳癌(リンパ節転移を伴っているとしても)で遠隔転移など心配無用です。
 十分に「根治可能な状況」ですので、(担当医の不安を煽るような言動は気にせずに)「やるべき治療をきちんと」しましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

管理番号2957「乳がんと言われてとても怖いのです」で質問させて頂いた者です。
とても心強い回答ありがとうございました。
情けないもので、検査の時のことを思い出し体調も優れないので再度の質問お許し下さい。
エコーガイド下マンモトームで脇の下のリンパに針をさして細胞を取る検査、局所麻酔をして乳房から組織を取る検査を受けてきました。
エコーの画面を見ていると脇のほうは丸いものが3~4個写っていて、胸のは横幅のほうが縦より広いものが2つ写っていました。
これはしこりが2つあるということ(それぞれの大きさははっきりとはわかりませんが、先生の初診の触診とエコーの感じからは、そのうち1つは2センチ超だと)、リンパにも転移があるということですよね?
帰ってからよくよく思い出して、更に怖くなってきています。
乳がんであることは間違いないと覚悟していますが、ステージがかなり上がっているのではと思うと、身体が震えてきます。
それに加えて腰痛、首や喉から耳の下の痛み、みぞおちあたりの張りもあり、内臓や骨にまでかなり進行しているのでは?と考えてしまいます。
前回先生に大丈夫だと言ってもらってはいるのですが、やはり不安が消えません。
どのような心構えでいればいいのでしょうか?
どうかよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「これはしこりが2つあるということ(それぞれの大きさははっきりとはわかりませんが、先生の初診の触診とエコーの感じからは、そのうち1つは2センチ超だと)、リンパにも転移があるということですよね?」
⇒「腋窩リンパ節の細胞診」をしていることからは「リンパ節転移の可能性がある」との判断でしょう。
 ただ、「腫瘍が複数」あることは「進行度とは無関係」です。
 
「乳がんであることは間違いないと覚悟していますが、ステージがかなり上がっているのではと思うと、身体が震えてきます。」
⇒cT2(2cm超), cN1, cStage2Bのようです。
 ステージ2は進行乳癌ではありません。
 十分根治する程度です。
 心配ありません。
 
「それに加えて腰痛、首や喉から耳の下の痛み、みぞおちあたりの張りもあり、内臓や骨にまでかなり進行しているのでは?と考えてしまいます。」
⇒絶対にありません。
 骨シンチなど(担当医がもしも、やりたがっても)不要です。(断りましょう)
 乳癌というのは初診の時点で遠隔転移を起こしている事は「非常に稀」であることを私は経験的に知っています。(私の経験量は膨大です)
 だから私は「無駄なばかりか、医療被曝となる」CTや骨シンチは決して撮影しません。
 ○乳癌が遠隔転移するのは、「術後数年」して(残念にも)再発した時なのです。
  余計な心配はしないようにしましょう。