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嚢胞内乳がんの治療について

[管理番号:2091]
性別:女性
年齢:41歳
はじめまして。
先日、妻が大学病院にて乳がんと診断されました。
左胸の腋の下近くに細長い嚢胞があり、嚢胞の中に影があるということで、針生検をしましたが、一回目の検査ではみつからず、再度6回針生検査をし、ガン細胞が見つかりました。
二センチのしこりです。
ホルモン治療が効く型のガンなので、術前治療として
ホルモン治療をするつもりだが、細胞の中にちょっと気になる
物があるので、場合によっては抗がん剤も使うかも知れない。
この治療で消えてしまえば、切除はしなくていいかもしれない、
ついてはMRIを撮ってから治療方針を決めましょうとのことでした。
嚢胞内のガンの場合、針生検はあまり意味がないとこちらのサイトで読んだので違和感を感じ、又、嚢胞内ガンの場合は嚢胞を取ってしまい、他の転移がなければ抗がん剤等はいらないのではなかったか?
と疑問に感じたので質問させていただきました。
セカンドオピニオンをとった方がよろしいでしょうか?
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「2cmの嚢胞内癌」ですね。
この「大学病院の医師」の治療方針には正直、驚きました。(というより、目を疑いました)
術前に「ホルモン療法? 場合によっては抗がん剤?」
それだけでも「十分すぎる程の」驚きですが、「この治療で消えてしまえば、切除はしなくていいかもしれない」というダイナマイト発言です。
『独自の治療方針』も、ここまで来ると「開いた口が塞がらない=顎が外れた」気分です。
○そんな「おかしな治療」ではなく、『きちんとした正しい治療』を受けてください。とんでもない後悔をすることになりかねません。
正しい治療とは…
 まずは「摘出」です。
 そして、その後に「病理結果次第」で「放射線や薬物療法」を行うべきです。
 
「嚢胞内のガンの場合、針生検はあまり意味がないとこちらのサイトで読んだので違和感を感じ、又、嚢胞内ガンの場合は嚢胞を取ってしまい、他の転移がなければ抗がん剤等はいらないのではなかったか?と疑問に感じた」
⇒正しい理解です。
 
 
「セカンドオピニオンをとった方がよろしいでしょうか?」
⇒「セカンドオピニオン」というより…
 もう『転院』しかないでしょう。
 早期であれば、ある程「最初が肝心」なのです。