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マンモトーム生検のことで。

[管理番号:1712]
性別:女性
年齢:35歳
9月末くらいだったと思うのですが、下着を着用せずにお風呂上りにTシャツでいた際、鏡でみた姿がなんとなく左胸が右胸より垂れているような感じがして、実際裸で再度見直したのですが、気のせいかな?と思うくらい左右差はなかったのですが、ちょうど北斗晶さんのニュースが話題になっていたこともあり、地元の乳腺クリニックを受診しました。
そこでは、マンモグラフィー・新超音波検査・超音波検査・触診をしました。
マンモ・新超音波・超音波ともにひっかかったとのことでした。詳しいことは説明がなかったか、もしくは思いもよらない回答だったからか、よく聞いていなかったのかもしれませんが、超音波エコーでも、良性か判断できないような所見であるとのことでした。
私は持病に、PCOS・子宮筋腫があり、なおかつ生理前ということもあったので、担当医から、おそらくベースにPCOS等の病気もあることから、良性の乳腺症だと思うとのことでした。(触診でも、しこりなどはないともいっていました)
医師は、とりあえず1カ月様子をみて、再度検査してみようという提案でした。ただ気になるのであれば、針をさして検査して、白黒はっきりさせることもできるといわれましたが、その際は、医師の言うとおり、1か月後に再度検査してからにしようと思っていました。
先日、1カ月経ち、ちょうど生理もおわったので(ただ今回の生理は無排卵生理でした)、再度受診し、新超音波・超音波検査をしていただきましたが、やはり大きさはたいして変わっていないとのことでした。
次に経過観察ということになると、3カ月後になってしまうので、初診から考えると4カ月も経過してしまうことから、それまでグレーのままいるのは嫌でしょうから、白黒はっきりさせるべく、針さして検査しましょうという流れになりました。
そして昨日、マンモトーム生検の検査をしました。
あまりの緊張と不安で、検査終了後、泣いてしまい、泣きながら医師に、今一番疑っている病名は何かたずねた所、医師からは再度良性の乳腺症だと思うのと、針をさした感じからもおそらくそうだと思うが、検査の結果がでてみないことには、はっきり言えないといわれました。
そこで質問なのですが、長年乳腺の道で経験されている専門医であれば、針をさした感じから、長年の勘である程度の予測はつくものなのでしょうか?
私が泣いてしまったため、あえて良性だと思うといったのかと勘ぐってしまいます。
結果は、2週間後といわれましたが、マンモトーム生検翌日の消毒の際、医師からは2週間後の日にちをいわれましたが、横にいた看護師からはその日には結果は厳しいので、17日後の日にちをいわれました。
大きな病院ではなく、乳腺専門のクリニックなので、病理検査に時間を要してしまうのはわかりますが、検査の事前説明で、看護師から悪性だった場合に、どの種類のガンなのかも調べるので2週間かかるといわれました。
良性の場合は、早く結果がでるとのことだし、悪性の場合は予定よりも早く、こちらから電話をする場合もあるので、覚悟してから来てくださいともいわれたので、看護師さんは悪性だと思っているとどうしても勘ぐってしまうのですが、どうなのでしょうか?
もし先生が私の担当医だった場合、良性の乳腺症だと思うけど・・・などといいますか?また、針をさした感じでわかりますか?
検査しているわけでも、所見をみているわけでもないので、はっきりいえないと思いますが、どうしてもその場では頭が真っ白になってしまって、医師の言われた通りにしか行動できなく、家に帰ってからあれこれ気になってしまい、長々と質問させていただきました。
先生の見解を教えてください。よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
1カ月後「経過観察して変化なし」でも「検査する」のならば、「経過観察無しで、最初から検査した方が良かったのに」と感じたのは私だけでしょうか?
経過観察とは「そもそも、変化がなければ、それ以上の精査はしない」ことが前提となっています。(患者さん本人が望むのであれば、問題はありませんが…)

回答

「長年乳腺の道で経験されている専門医であれば、針をさした感じから、長年の勘である程度の予測はつくものですか」
⇒有る程度つきます
 但し、(どちらかというと)「超音波所見から、それ程悪性を疑ってはいない」ということだと思います。
 
「看護師さんは悪性だと思っているとどうしても勘ぐってしまうのですが、どうなのでしょうか?」
⇒これは間違いなく「考え過ぎ」です。
 看護師は「どの程度の所見」なのか、普通は解ってはいません。
 あくまでも「純粋に」近い日程だと「検査結果が届いていない事があり、その際に電話連絡など面倒な対応をするのが自分なので」余裕の有る日程を示唆したと思います。
 
「もし先生が私の担当医だった場合、良性の乳腺症だと思うけど・・・などといいますか?」
⇒私も同様の対応となります。
 まずは「画像診断として、良性とは思うけど」というケースでは「全く同様の対応」となります。
 
 
「また、針をさした感じでわかりますか?」
⇒これは「刺した組織」によります。
 例えば「明らかに柔らかい感触」であれば「良性」と考えるし、逆に「線維成分だけで細胞が無い感触」であっても(画像診断と照らし合わせて)そのように判断できます。
 
○メール内容からは「乳腺症の可能性」が圧倒的に高いと思います。
ただし、「乳腺症と乳癌(特に硬癌)が画像診断では時に酷似している」ことを知っている者としては「針生検して大正解」と思います。