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石灰化カテゴリー3 マンモトーム生検をしたい(他質問あり)

[管理番号:3813]
性別:女性
年齢:38歳
?
?以前、母の件(管理番号:3383 充実乳頭がんとは?)ではお世話になりました。
迅速でわかりやすい回答に励まされとても安心しました。
ありがとうございました。
今回、母親が乳がんになったことや、
38歳で未婚出産経験なしであることから、
マンモグラフィーとエコーを初めて受けることにしました。
自分の感覚ですが、右胸がなんとなくモヤモヤし、しこりと言うほどではないが
触るとなにかがある気がしたというのもあります。
10/(中旬)にマンモグラフィー(2方向)を行いましたところ、
両側であわせて数カ所の石灰化が離れてパラパラと見られました。
右乳房には石灰化と白い何かがやや集積している箇所があり、
その部分についてはカテゴリー3かな?と画像を見た医師が言っていました。
場所はちょうど自分が何かあると感じていた部分と重なっています。
(マンモの結果は書面で受け取ってはいません。
10/(下旬)に、同じ医師によるエコー検査を受けます。)
またマンモ画像の左乳房腋窩部分にぼんやりと白い丸が映っていました。
この腋窩部分の白丸に関しては気にしなくて良いと言われましたが、
母が腋窩リンパ節郭清をしていることもあり、気になってしまいます。
左乳房は集まっている部分はなくパラパラっと数個の石灰化があるように見えました。
10/(下旬)に実施するエコーの結果次第になりますが、
石灰化カテゴリー3の状態で経過観察になりもやもやするくらいなら、
マンモトーム生検で白黒をはっきりさせたいし、できるだけ早期で発見したいです。
先生はどのようにお考えになりますでしょうか?
江戸川病院でのマンモトーム生検を希望する場合ですが、
(東海)からの受診となるため、1日で全ての検査をしていただくことは可能でしょうか?
その場合、今回のマンモグラフィー画像は必要になりますか?
(検査を受けた病院でもらえるかは不明ですが…)
また、現在ニキビ治療のため、クラシエの十味敗毒湯を
朝晩2回1ヶ月分ほど飲んでいます。
漢方薬は残り2ヶ月分ある状態です。
つい最近、クラシエの十味敗毒湯には桜皮が含まれていることを知りました。
参考) http://www.kampoyubi.jp/material/clinical/pdf/GR-047.pdf
桜皮は皮下細胞からのエストロゲン産生を促進するとのこと。
となると、ニキビには良いがエストロゲンを増やすことになり、
ホルモン受容体陽性の乳がんリスクをあげているのではと
急に不安になって来ました。
十味敗毒湯の服用を控える、もしくはエストロゲン様作用のない漢方への切替が必要でしょうか?
ルミナールタイプの乳がんであると確定してから服用を止めればよいのでしょうか?
以上、教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
メール内容からは「心配無い状況」という印象です。
「この腋窩部分の白丸に関しては気にしなくて良いと言われましたが、母が腋窩リンパ節郭清をしていることもあり、気になってしまいます。」
⇒全く問題ありません(医師のコメントは完全に正しい)
 3808「リンパ節の石灰化」と全く同じだと思います。(無駄なコメントはここでは控えます)
「左乳房は集まっている部分はなくパラパラっと数個の石灰化があるように見えました。」
⇒だいたい想像できます。
 全体に石灰化が散在している中に、「やや集簇している」部分があると言う意味のようです。
 このケースでは(カテゴリー2として流すわけにもいかないが)「カテゴリー3とは(本音では)思っていない」状況だと思います。
「先生はどのようにお考えになりますでしょうか?」
⇒上記コメント通りです。
 画像を実際に見ていないので勿論断定的なコメントとはしませんが…
 おそらく「癌の確率は10%以下」という所見だと「想像」しています。
 ○勿論、それでも良ければ(確率的に低くて、良性であることを確認するという意味合いとなる)マンモトームする事自体は間違いではありません。
「江戸川病院でのマンモトーム生検を希望する場合ですが、(東海)からの受診となるため、1日で全ての検査をしていただくことは可能でしょうか?」
⇒可能です。(と言うか、遠方の方は殆どそのような案内としています)
 火曜日の夕方が「ステレオガイド下マンモトーム検査日」なので、(火曜日の)「午前中の最後もしくは午後の最初に受診」(この際に、説明同意書、感染症採血、必要によってはマンモグラフィー再撮影)⇒その日の夕方に「ステレオガイド下マンモトーム」となります。
「その場合、今回のマンモグラフィー画像は必要になりますか?(検査を受けた病院でもらえるかは不明ですが…)」
⇒どちらでも可能です。
 当院で再撮影してもらう方が「画像が綺麗で見易い(CD-ROMやフィルムだと石灰化が見難いことがあります)」私としては助かりますが、「借用してきて、当院では再撮影しない」という選択肢もあります。
「十味敗毒湯の服用を控える、もしくはエストロゲン様作用のない漢方への切替が必要でしょうか?」
⇒不要です。
「ルミナールタイプの乳がんであると確定してから服用を止めればよいのでしょうか?」
⇒本当に服用を止める必要があるのか疑問ですが…
 いずれ、(万が一)癌だったらその時に考えましょう。(確率的にはかなり低そうです)