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エコーに映るリンパ節腫大について

[管理番号:3542]
性別:女性
年齢:45歳
初めてメールさせていただきます。
三か月前にマンモ・エコー・触診の乳がん検診をしました。
その結果、特に異常なしでした(横から撮ったマンモには腫瘍っぽくみえるところもありますが、上から撮ったもの、エコーには映っていないので腫瘍ではなく乳腺の重なりでしょうと)
その後、胸の脇が少しかぶれ、気になり触っていたところ(ちょうどリンパ節あたり)痛くなりしこりがあるように感じ、また乳腺外来を受診させていただきエコーとさせていただきエコーと触診していただきました。
その結果、乳房には特にエコーではなにも映っていないし触診でもなにも見当たらないといわれました。
しかし電子カルテには「LN(+)」と書いてあり、青い線がエコー内に引いてありました。
質問したところ「これはリンパ節で問題ないです」と言われました。
自宅に帰ってネットで調べたところリンパ節が映っているということは腫れているということだと知りました。
私が見た限り映っていたリンパ節は細長く紐のようでした(青く矢印が引いてあった部分の印象)
マンモ・エコーで何も発見されずリンパ節腫大でがんの見落としなどあるのでしょうか。
乳腺外来の先生ですとガンのリンパ節腫大と別な理由での腫大(触りすぎや少しのかぶれなど)の違いがエコーから分かるものなのでしょうか?
お忙しい中の質問申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
結論から言うと、「全く問題無」です。
「乳腺外来の先生ですとガンのリンパ節腫大と別な理由での腫大(触りすぎや少しのかぶれなど)の違いがエコーから分かるものなのでしょうか?」
⇒解ります。
 担当医の言う通り「普通のリンパ節」のようです。
○ここでは、何故このように「質問者を惑わせるようなことになったか?」説明しましょう。
 おそらく、今回のエコーは「技師さんのエコー」ではないですか?
 技師さんは「律儀に、正常リンパ節も計測したり、時にはドップラー(血流測定)
までしています」(この辺の感覚は、我々乳腺外科医には信じがたいところです)
 その技師さんのコメントで「腫大リンパ節+」とあったのでしょうが(我々から見ると)「単なる正常リンパ節」であり、全く問題ないのです。
●我々、乳腺外科医は「転移性リンパ節を見逃す」ことはありません。
 是非『今週のコラム 9回目  どんな「へぼ医者」でも見間違う事は無いのです』を参照してください。