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ルミナールB

[管理番号:4088]
性別:女性
年齢:58歳
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再質問管理番号:2843
再質問タイトル:
となっていますが、2843の方とは、年齢が違い、
再質問タイトルが空欄のため、
新たな管理番号にしています。
ホームページ管理者
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いつも田澤先生のホームページで勉強させてもらっています。
以前にも質問させていただいたものです。
今回もよろしくお願いします。
部分切除で、傷口が壊死し、植皮術も受けましたがうまくいかず、結局全摘になりその時は、先生に励ましていただき、今は術後補助療法に取り組めています。
ルミナールBのハーツ陽性だったので、AC療法4クール、アブラキサン4クールが終わり、あとはハーセプチンとホルモン療法を継続中です。
この病院ではなぜか、術後補助療法開始から三週間毎に腫瘍マーカーをとっています。
手術前はCEAが、5.8で術後補助療法前は4.6でした。
その後、化学療法ご開始になって以来、CEAは5以上で最高7.4になり、その時に、大腸カメラ、胃カメラ、婦人科検診をして、結果大腸ポリープがあったのみで経過観察となりました。
その後の腫瘍マーカーは、5代に下がりましたが、その後もずっと正常値には戻ったことはなく、いつも検査でひっかかります。
そして、この間5.9となり、先生がさらっと再発かな?と言いました。
その前は、5.7でした。
今までもっと高いことがあったのになにを根拠に言
っているんでしょうか?なかなか信頼できずにいます。
このような推移では、私は元々高いので気にすることなく、経過を観察して10以上になってくるようであれば、画像診断してもらえばいいと考えているのですが、今の時点、つまり5.9で画像診断うけるべきですか?
心配ならペットしたらと軽く言ってくる主治医を全く信用していません。
どうか先生のお話を聞かせていただきたいと思っています。
再質問管理番号:2843
再質問タイトル:
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
私がまず「引っかかった」のは、「術後補助療法」として「アブラキサン」を用いている事です。
 本来「適応外」です。
 それを安易に「タキサン系の中で、一番効くから」みたいに使用しているとしたら
非難されるべきものです。
○是非、(ネットで)添付文章を確認してみてください。
 (以下、添付文章の一部抜粋)
 1. 本剤の手術の補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
  ♯「手術の補助化学療法」とは「術前化学療法」もしくは「術後補助化学療法」です。
 質問者のように術後の再発予防で行う抗ガン剤を「術後補助化学療法」といいます。
「このような推移では、私は元々高いので気にすることなく、経過を観察して10以上になってくるようであれば、画像診断してもらえばいいと考えている」
⇒質問者は正しい。
 術前が5.8ということは明らかに「質問者の基準値が、もともと高い」という理解で間違いありません。
「今の時点、つまり5.9で画像診断うけるべきですか?」
⇒不要です。
そもそも「基準値が5.8」の質問者が「7.4」だった段階で(念の為でしょうが)「全身検索(大腸や胃など)をしているようですが、私なら「行いません」(その程度の値は質問者にとっては基準値の範囲内という理解が正解です)
○あとは、(一緒に測定していると思われる)CA15-3の変動も参考にしましょう。
「心配ならペットしたらと軽く言ってくる主治医を全く信用していません。」
⇒その通り、「全く心配な値」ではありません。