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高齢の母の乳癌と私の石灰化について

[管理番号:3612]
性別:女性
年齢:85歳
私(57歳)北海道在住と母(85歳)(関東)県在住について質問よろしくお願いいたします。
まず母について
85歳です。
先日乳癌と診断を受けました。
本人の話で記憶が確かではないのですが、3年ぐらい前から石灰化があり、今年は調べてみましょうとのことで、大きさ6ミリの乳癌が見つかりました。
私は住居が遠方なので妹からの電話での話ですが、診断をした先生によると細い針でしたので麻酔なしの針生検で、クラス5と出たのでおそらく浸潤性の癌であるとのこと。
したがってセンチネルリンパ節生検のできる病院に行ってくださいとのことでした。
造影剤によるMRIでは転移はないでしょうとのこと。
細い針の麻酔なしの針生検というのがあるのでしょうか?
大きさは6ミリでもクラス5というのはたちが悪いということでしょうか?
なので浸潤性なのでしょうか?
手術は間違いないようで、水曜日に紹介状を持ってセンチネルリンパ節生検のできる病院に行く予定です。
脚は弱っているものの持病などはなく、父と二人で普通に元気に生活しています。
高齢ということで、家族にとっては大切な命を軽んじられるような気がして、心配でなりません。
どのような予定になっていくのかはこれからですが、何かアドバイスがあればお願いいたします。
私ですが、10年ぐらい前から右乳房に石灰化腫瘤があり、乳腺クリニックで診てもらいましたが心配ないとのことでした。
その後期間をあけて、その病院で2、3回ぐらい診てもらいましたが大丈夫とのことでした。
それ以降は毎年の健康診断(マンモとエコー)で経過観察でしたが、
2014年12月の健康診断で、経過観察から要(精密)検査3か月後になっていたのですが、少し遅くなってしまい、2015年の7月にまた以前と同じ乳腺クリニックにかかりました。
「健康診断ではただ再検査とだけし
てどんな状態なのか全くわからない!こんなんじゃ毎年引っかかる。
だめなんだよなー!」と先生は言い、石灰化で全く大丈夫!
見ればわかるとのことでした。
また1年後でよいとのことでした。
ですので、2015年の12月の健康診断ではマンモはやめてエコーだけにし、結果、経過観察でした。
先日、その乳腺クリニックに予約を取ろうとしたところものすごい混みようで2か月以上も先になるといわれましたが、左側の脇から胸にかけて違和感やつれるような感じ、きゅんとしたような痛みまではいきませんが、そんな感じや、同じ左側鼠蹊部の痛いような感じがとても気になっていたので(この症状はだいぶ以前からあり2015年の12月に内科の先生に診てもらい、エコー検査もして異常なしでした)予約のない特別枠に半月後に入ることができ先日行ってきました。
マンモの写真を見て先生は左は大丈夫、右にしこりあるねー9ミリ。
確か最初に診てもらった時は5ミリだったと言うと5年間受診がないとカルテはないのでそれはわからないとのこと。
毎年かかっていればあるのに
もったいないなーと先生は言っていました。
なので昨年のマンモの写真との比較で、変わりがないので大丈夫と言われました。
その時に先生によるエコーもしました。
その前々日に母の乳癌が浸潤性でセンチネルリンパ節生検のできる病院へとのことだったので多少パニックになっており、マンモトームはしなくて大丈夫でしょうか?と先生にしつこく聞きましたが紹介状書いてもいいですけど逆にこんなんでこんなんでマンモトームって思われるというようなことを言われました。
自分は何万件と診てるんだから見ればわかる。
だいたい悪いものなら1個2個と(その時わかりましたが、9ミリのほかに小さいものが何個かありました)数えられないけど、全部数えられるでしょう?と言われました。
どうしますか?と看護師に聞かれ迷っているうちに先生はもういなくなってしまい、問診票に書いた気になる症状のことも聞けずでした。
病院に行ってからその時点でもう5時間以上が経過しており、何回もこんなに時間がかかってはという思いもあり、マンモトームの紹介状をお願いしてしまいました。
母のことがあり、にわか仕込みでマンモトームと言ってしまい後悔しています。
健康診断で経過観察から要(精密)検査になったのは5ミリから9ミリに大きくなったからでしょうか?
石灰化が大きくなるのは問題ないですか?大きくなったりするものですか?
私の状態でしたらやはりマンモトームは必要ないでしょうか?
気になっていた左側の脇から胸にかけて違和感やきゅんとしたような痛みまではいきませんが、そんな感じや、同じ左側鼠蹊部の痛いような感じはホルモンの関係でしょうか?
閉経してから10年ぐらいたちます。
(下旬)日にがんセンターへの予約になっています。
迷っているといったので、看護師に行かなくてもいいけどキャンセルの電話はしてくださいねと言われてきました。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「細い針の麻酔なしの針生検というのがあるのでしょうか?」
⇒細胞診でしょう。
「大きさは6ミリでもクラス5というのはたちが悪いということでしょうか?」
⇒勘違いです。
 癌は細胞診すれば「全てクラス5」が当然です。(癌なのにクラスⅤが出せないとしたら、それは手技が未熟なのです)
「なので浸潤性なのでしょうか?」
⇒無関係です。
 細胞診では「非浸潤/浸潤」の区別はつきません。
「手術は間違いないようで、水曜日に紹介状を持ってセンチネルリンパ節生検のできる病院に行く予定です。」
⇒85歳で「画像上、リンパ節転移の所見がない」のであれば、「センチネルリンパ節生検の省略」について話し合うべきです。
「どのような予定になっていくのかはこれからですが、何かアドバイスがあればお願いいたします。」
⇒センチネルリンパ節生検を本当にすべきか?という点を話し合うべきです。
「左側の脇から胸にかけて違和感やつれるような感じ、きゅんとしたような痛みまではいきませんが、そんな感じや、同じ左側鼠蹊部の痛いような感じ」
⇒ホルモンの刺激症状でしょう。
 そんな症状の奇病はありませんから、御心配なく。
「健康診断で経過観察から要(精密)検査になったのは5ミリから9ミリに大きくなったからでしょうか?」
⇒比較はしていないと思います。
「石灰化が大きくなるのは問題ないですか?大きくなったりするものですか?」
⇒石灰化が大きくなる時は「古くなった線維腺腫にできた」場合です。
「私の状態でしたらやはりマンモトームは必要ないでしょうか?」
⇒メール内容からは判断できません。
「気になっていた左側の脇から胸にかけて違和感やきゅんとしたような痛みまではいきませんが、そんな感じや、同じ左側鼠蹊部の痛いような感じはホルモンの関係でしょうか?」
⇒その通りです。
 少なくとも「そんな症状の奇病」はありませんのでご安心を。