乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ

[管理番号:898]
性別:女性
年齢:76歳
はじめまして。
76歳の母について悩んでいます。
母は56歳で膣癌、半年後くらいから60歳くらいまでに多数箇所に骨転移し、下半身完全麻痺となりました。
その後、放射線治療を中心に何年かにわたって治療をし、原発の癌はおちつきましたが、73歳でイレウス、回腸ストーマになりました。
現在は下半身麻痺・導尿カテーテル・人工肛門、じょくそうが軽度あります。
血液検査データでは低アルブミン(3)で身長148センチで体重は33キロ程度だと思われます。
今年2月に両側乳癌と診断され、6月に両側全摘、右腋かをかくせいしました。
右はトリプルネガティブでステージ2、大きさ2センチ程度、リンパ節転移8個、各グレードは3、KI67は46%でした。
左はHER2陽性、1.6センチ、ステージ1、核グレード2、KI67は42%でした。
現在、乳腺外科医と腫瘍内科先生にパクリタキセルとハーセプチンを週一回の通院で、12回、その後、ハーセプチンを3週間に1回を14回薦められています。
基本的にこのメニューだと右側には効きにくいメニューだと乳腺外科の先生はおっしゃるのですが、母の状態を考慮して、腫瘍内科でこうした判断をされたと思います。
家族内で相談した結果、母の意志として、前向きに取り組みたいということになったのですが、こうしたメニューが母の病気に対してどの程度有効なのか、逆に危険な内容なのか、放射線治療が可能なのであれば放射線を考慮したほうがいいのか、ご意見をいただきたく質問しました。
よろしくお願い申し上げます。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 大変な状況ですね。
 質問者のお母さんの状況を拝見し、御家族の苦労が伝わってきました。
 ただ、膣癌もコントロールされているようですし、「乳がんも根治を狙って」頑張れたらと思います。
 右pT1c(20mm), pN2(8個), pStageⅢA, NG3, TN(triple negative)
 左pT1c(16mm), cN0(?), pStageⅠ, NG2, HER2 type
 術後補助療法についてですね。

回答

「パクリタキセルとハーセプチンを週一回の通院で、12回、その後、ハーセプチンを3週間に1回を14回薦められています」
「こうしたメニューが母の病気に対してどの程度有効なのか」
⇒weeklyPTX+HER療法ですね。
 これは非常にいいと思います。
 私が選んでも「このレジメン」にします。
理由としては
①weeklyPTXは効果と副作用のバランスが非常にいい点(問題点は、毎週投与の利便性だけです)
 毎週投与が可能であれば、これ以上にいい治療はありません。
②(HER2+である)左に対してはハーセプチンとの相性がいい
③(TNである)右に対しても十分に有効性が期待できます。
 お母さんの全身状態からして「アンスラサイクリン」を避けるのは当然であり、タキサン系が第1選択です。
 ECOG1199試験ではタキサン投与法の中で「TNに対してはweekly PTXが最も有効」であることも解っているのです。
 
「放射線治療が可能なのであれば放射線を考慮したほうがいいのか」
⇒体位が取れるかだと思います。
 「リンパ節転移8個」より、可能であれば「右胸壁+鎖骨上領域の照射」が推奨されます。
 「体位の保持」の問題さえ、クリアーできれば、副作用は「それ程問題ではありません」





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