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針生検と手術標本でのホルモン感受性の違い

[管理番号:947]
性別:女性
年齢:53歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
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管理番号:799「特殊型」

 
 

質問者様の別の質問

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管理番号:893「タキソールとタキソテール」

 
 

質問者様の別の質問

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管理番号:976「ホルモン感受性の表記」

 
 
いつもほんとうに迅速で丁寧で、ひとりひとりに熱い熱い回答ありがとうございます!
先生のQ&Aでどれだけ多くの乳がん患者が救われているか、想像を超えていると思います。
私たちは、乳がんを宣告された時から、どれほどたくさんの壁を越えなければならないのでしょう。このサイトに出会えたことで、良くも悪くも率直なご回答やご意見は、何よりも今後の手術や治療への励みになっています。担当医を信頼していても、やはり経験豊富である田澤先生のようなセカンドオピニオンの意見はほんとうに重要だとこのQ&Aで再確認しています。
私はNo893のタキソールとタキソテールでも質問させてもらったものです。
内容が違うため、あえて新たに送らせてもらいました。先生は一週間ほどで、100件以上もの回答をされていたんですね!ほんとうに頭がさがります。一日20件制限といえども、大変だと思いますが、応援しています!
毎週タキソールの方が3週毎のタキソテールよりも効果が高いんですね。ありがとうございます。ご説明の方よくわかりました。
昨日は4回目のAC療法最終日でした。手の痺れのトラウマがあるため次回から3週毎4回のタキソテールを選択することにしました。
その後の治療で、閉経後のアロマターゼを5年、もしくは10年服用ということだったんですが、昨日の話で、私はホルモン受容体の数値が低いので、ホルモン剤も必要ないでしょう、と言われたんです。手術前のマンモトーム生検でエストロゲンが6だったものが、手術後の病理で4にさがっていたのが気になって先生に聞いた答えです。となると、プロゲステロン0とHER2も陰性なので、トリプルネガティブということですと言われました。
こんな低い数値で、どれだけの効果があるかわからないホルモン剤を長期間服用することに抵抗があったので、ほっとしている半面、抗がん剤しか効かないことにまたまたショックです。
ましてや、特殊型の要素も腫瘍の一割含まれていて、先生の前回の回答では、よほどのことがないかぎりは優勢な組織型で、心配することはないに安堵していたんですが…
先生は、ホルモン療法について私の数値ではどのようにお考えですか。
ホルモン療法で再発率が14%低下という判断も、しないとなるとどれだけになるんでしょうか。現在の20%で大丈夫でしょうか。抗がん剤しか頼るところがないのに、タキソテールを選択したことも正しいんでしょうか。
先生が実際に私のような特殊な患者を見ていらして、やはり私は再発するなら5年以内にしやすいんでしょうか。
お忙しい中、よろしくおねがいします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 ホルモン感受性に関しては「1%でもあれば」ホルモン療法は必須と考えられています。
 しかも「針生検」の結果「エストロゲン受容体が6」だったのだから立派に「ホルモン感受性陽性」です。
 手術標本で何故下がっていたのか、不明ですが(もしかすると検体処理が不適性で染色性が落ちた可能性があります)当然「ホルモン療法を行うべき」と思います。

回答

「先生は、ホルモン療法について私の数値ではどのようにお考えですか」
⇒ホルモン療法はするべきです。
 但し現時点では「アロマターゼインヒビターは5年間」です。
 将来的には10年が勧められるかもしれませんが…
 「検体処理」の問題もあるので「針生検で一度陽性とでたものを否定する」考え方が私には到底理解できません。
 
「ホルモン療法で再発率が14%低下という判断も、しないとなるとどれだけになるんでしょうか」
⇒抗がん剤とホルモン療法を行うと「再発率は20%」となります。
 つまり「ホルモン療法を行わないと34%となる」のです。
 
「私のような特殊な患者を見ていらして、やはり私は再発するなら5年以内にしやすいんでしょうか」
⇒全く「特殊」ではありません。
 
 一部が「扁平上皮化生している」など珍しくはありません。
 
 一般論として「再発するなら5年以内」が多いとは思います。