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補助療法の効果について

[管理番号:1949]
性別:女性
年齢:39歳
こんにちは。
9月の終わりに乳がんがわかり、10月の下旬に温存手術をしました。
5年くらい前に5㎜だったしこりが2年前に1㎝に、1年前に1.4㎝にとだんだん大きくなっていたのでずっと気になっていました。しこりが1㎝になったくらいで細胞診をして「良性」ということだったので経過観察を続けていました。
今回マンモグラフィーをしたら、「石灰化の粒が少し増えているように見える。
しかしながら、小さすぎて検査が難しい。が、しこりのある場所と石灰化のある場所が一致していると思われるのでもう一度しこりの組織を取って検査します。」といわれ、検査をした結果乳がんがわかりました。
「ホルモンバランスを崩して固くなった乳腺にがん細胞が芽生え始めた状態」というふうに説明を受けました。
 
乳房温存手術を受け、術後の結果は
浸潤性乳管癌
広がり 14mm
浸潤径 2mm
リンパ節転移 なし
癌細胞の異型度 グレード1
Ki67 10%
ホルモン受容体 陽性
HER2受容体 陰性
ということで3週間ほど前からノルバデックスの服用を開始しています。
摘出したものを検査した画像を見せていただきました。
しこりの中央部分にがんが7~8か所くらいゴマ粒を落としたように集まった部分がありましたが、断片5㎜のところにも1か所、同じくゴマ粒を落としたようながんの部分があたということです。
そこで2点質問です。
①「しこりの大きさとがんの大きさは関係ない」と理解しているのですが、私の場合は「がんの大きさは2mmのものがいくつかあった」ということでいいのでしょうか。
また、先生がたは口々に「早くに見つかってよかったですね。」とおっしゃってくださっていましたが、「この小さながんの粒は時間がたつにつれてそれぞれが少しづつ大きくなり、隣同士とくっついていってやがて大きな塊となる前の状態だった」というふうに理解たらよいのでしょうか。
②断片の近くにがんの部分があったということで私としてはとても気になっています。
放射線療法は手術前に予定していた25回が5回追加され、30回になりました。
もちろん事前の検査で判断するには限界があるでしょうし、追加で手術をしてもそこに「がんがあるかもしれない」けれども、「がんがない可能性」もあるので「安全値を見込んでのプラス5回」の判断なのかなと思っていますが、そのような解釈でよいのでしょうか。
またこの判断は妥当なのでしょうか。
また、「同じくらいの大きさ(2㎜)のものがもしかしたら残っている
かもしれない」と仮定した場合に、『ホルモン療法と放射線療法30回』
はどのくらい効果があるものなのでしょうか。
これらの治療は「目に見えないがんの再発を予防するため」といわれますが、「再発率が〇%下がる」というふうに説明されてもなかなか安心できません。
(患者さん個々それぞれに状況は違うので例えば『放射線を●回当てれば〇〇㎝が〇㎜になる』みたいな説明を一概にするには難しい状況もあるのかと思いますが・・・)
それともやっぱり安心するためには追加で手術を受けることを考えたほうがよかったのか・・・と考えたりもします。
先生の経験から、アドバイスいただけるとありがたいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「5年くらい前に5㎜だったしこりが2年前に1㎝に、1年前に1.4㎝にとだんだん大きくなっていたのでずっと気になっていました」
⇒「5年前に診断」していたら…
 と思うのは私だけではないと思います。
 ただ、幸い「現時点でも最大浸潤径が2mm」ですから「十分、早期」だと思います。
  
「広がり 14mm 浸潤径 2mm」「私の場合は「がんの大きさは2mmのものがいくつかあった」ということでいいのでしょうか」
⇒「14mmの非浸潤癌(乳管内癌)の拡がりの中に、幾つかの浸潤巣(乳管を破って周囲へ浸潤している部分)があり、その内の最大のものが2mmだった」ということです。
 
 
『「この小さながんの粒は時間がたつにつれてそれぞれが少しづつ大きくなり、隣同士とくっついていってやがて大きな塊となる前の状態だった」というふうに理解』
⇒ 「浸潤巣」はそれぞれが大きくなり、それぞれが「しこりを形成」(多発)するようになります。
 
「「安全値を見込んでのプラス5回」の判断なのかなと思っていますが、そのような解釈でよいのでしょうか。」
⇒そういうことです。
 所謂Boost照射です。
 
「またこの判断は妥当なのでしょうか。」
⇒極めて小範囲の場合は、選択肢の一つとなり「もともとの病巣からして妥当」と思われます。
 
「また、「同じくらいの大きさ(2㎜)のものがもしかしたら残っているかもしれない」と仮定した場合に、『ホルモン療法と放射線療法30回』はどのくらい効果があるものなのでしょうか」
⇒これは解りません。
 ただし、「術後の放射線は局所再発率を約1/3にする」ということと、「乳房内再発は私の経験上は殆どない」ということを参考にしてください。
 ♯個別のことについては「実際の状況が不明」なので細かく推測することはできません。