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非浸潤性乳がん温存術後の治療について

[管理番号:3065]
性別:女性
年齢:34歳
今月上旬に手術をし、病理検査の結果が出ました。
検査結果は、非浸潤性乳管癌でした。
①センチネルリンパ節への転移はなし。
②核異型度1。
③乳管内に少し拡がりがあったが、一応とりきれている。
ER:90%
PgR:90%
HER2:-
Ki67:3%
という検査結果でした。
今後の治療として、
①放射線+ホルモン治療
②予防的乳房切除
③治療なし
で悩んでおります。
現在、未婚で将来結婚、妊娠も考えているため、ホルモン治療は避けたいです。
放射線治療をすると、今後乳房再建もできなくなると聞きました。
そのため、放射線治療もするかどうか悩んでいます。
どのような治療が良いか先生のご意見をお伺いしたいです。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
非浸潤癌ですね。
「HER2やKi67」を測定しているようですが、「無意味」というより「適応外」です。
 担当医には「無駄な検査はしない姿勢」を持ってほしいものです。
「今後の治療として、①放射線+ホルモン治療②予防的乳房切除③治療なしで悩んでおります。」
⇒放射線照射のみが正しい治療です。
 
「現在、未婚で将来結婚、妊娠も考えているため、ホルモン治療は避けたいです。」
⇒非浸潤癌だから当然「不要」です。
 
「そのため、放射線治療もするかどうか悩んでいます。」
⇒そもそも「温存手術は(術後の)放射線治療を前提」とした治療です。
 放射線照射すべきです。
 
「どのような治療が良いか先生のご意見をお伺いしたいです。」
⇒放射線治療のみです。