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非浸潤性乳管癌 Her2(score3+)

[管理番号:1334]
性別:女性
年齢:66歳

母が左側乳がんになり、生検した結果 左乳腺 apocrine DCIS ER+(0%) PgR-
(0%) Her2(score3+) micropapillary flat cricriform g2 necrosis+
MR造影の結果 AC域に区域性 non-mass enhancement45×45×前後50mmがあり、内部
は比較的均一だが乳頭側には、clusterde ring enhancementが淡く確認される。 乳
頭内にはT1WI高信号の分泌が確認されるが、増強効果は乳頭直下まで。
PET検査の結果左腋窩や胸骨側身はリンパ節肥大も異常集積も認められない。
と出たのですが乳房の3分の2の乳管に癌があり、全摘出なのですが、非浸潤の場合は、抗がん剤などをしなくてもよいそうなのですが、手術をして浸潤があった場合は抗がん剤や放射線をしなければならないのでしょうか?

宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

術前組織診断で「非浸潤癌」ですね。
非浸潤癌なのに「HER2測定は無意味(適応外)」だし、「PETも不要(転移している
筈がない)」と言えます。
もしも「患者さん自身の希望」だとしても「明らかな過剰診療」となります。

回答

「非浸潤の場合は、抗がん剤などをしなくてもよいそうなのですが」
⇒勿論です。
 非浸潤癌では「決して抗がん剤を用いてはいけません」 効果と有害事象のバランスが全く崩れます
 
「手術をして浸潤があった場合は抗がん剤や放射線をしなければならないのでしょうか?」
⇒大事なことは「抗がん剤の適応」と「放射線照射の適応」条件は全く異なることです。
「抗がん剤の適応」
浸潤癌があれば、浸潤部分のサブタイプが重要となります。
★つまり、非浸潤癌でHER2タイプであることは全くの無意味です。
 浸潤部分のサブタイプが「tripple negativeもしくはHER2 typeもしくはluminal B
type」であり、かつ「浸潤径>5mm」という条件です。
 
◎サブタイプとは?
組織検査(針生検や手術標本)などで以下の3点を調べます。
エストロゲンレセプターの発現(ER)
プロゲステロンレセプターの発現(PgR)
HER2蛋白の過剰発現の有無(HER2)
⇒これらの組み合わせで
●luminal type:(ER陽性、PgR陽性、HER2陰性) ホルモン療法が有効(更に増殖指数Ki67の値が低いAと高いBに分けます)
♯luminalA(Ki67低値)ではホルモン療法単独を、luminalB(Ki67高
値)には(ホルモン療法に加え)化学療法も行う事が多い
● HER2 type:(HER2陽性のもの) ハーセプチンという分子標的薬と通常の抗癌剤の組み合わせを行う
●トリプルネガティブ:(ER陰性、PgR陰性、HER2陰性)通常の抗癌剤を行う
● トリプルポジティブ:(ER陽性、PgR陽性、HER2陽性)ホルモン療法と分子標的薬と抗癌剤の全てを行う
※正式名称はluminal B(HER2タイプ)と言います。
 
「放射線治療の適応」
乳房全摘術後の放射線照射の適応は「リンパ節転移が陽性の場合」となります。
 リンパ節転移1-3個 推奨度B
 リンパ節転移4個以上 推奨度A

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

非浸潤性乳がんの再発転移
性別:女性
年齢:71
病名:
症状:脇のリンパ節に何か
投稿日:2021年1月12日

以前質問番号1334で質問したものです。

母が非浸潤の全摘で5・6年前に手術を受けて、治療はそれで終わりであとは1年に一回の検診だけでした。

先日1年検診で「脇のリンパ節の何個かに何かがある。
まだ小さくて分からないが多分再発でしょう」ということでした。

乳がんの再発でないことはあるのでしょうか?又がんだとしたらどの様な治療になるのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「乳がんの再発でないことはあるのでしょうか?」
⇒反応性腫大の可能性はあるかもしれません。(実際にエコー見ていないので、無論判断しようがありませんが)

「がんだとしたらどの様な治療になるのでしょうか?」
⇒勿論、手術です。(腋窩郭清)

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

腋窩リンパ節に何か
性別:女性
年齢:71
病名:
症状:
投稿日:2021年4月5日

質問番号1334です。

母親が1月にエコー検査を受けた時、「小さくて何かまだわからない」との診断を受
け、3か月後の4月に再度エコー検査を受けて
膨らんでいるリンパの箇所は5・6箇所。

前回より小さくなっている。

再発かどうかは未だわからない。

次は6か月後 ということでした。

今回のエコー検査の担当の方が研修中の方だったので、うつし方で小さく撮れたので
はないのかと心配なのと、
画像で赤く光っていたのが、血流があると癌と聞いたことがあったのが、心配です。

6か月もあけて大丈夫なのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは田澤です。

「6か月もあけて大丈夫なのでしょうか?」
⇒実際の画像を(私は)見ていないので、コメントは困難ですが…

 もしも不安ならば3か月後にしてもらいましょう。

 
 

 

質問者様から 【質問4 】

腋窩リンパ節 再発転移
性別:女性
年齢:72
病名:
症状:
投稿日:2022年2月18日

お世話になっております。

前回より5か月後の今回またエコー検査をしたところ前回と大きさは増えてはいないが個数が増えたとの事でした。

前回はレベル2に7×3㎜、レベル3に10mmの楕円形、類円リンパ節腫大だったのに対し、今回はレベル1~2・2境界部に最大10mmの楕円形な多発リンパ節腫大 境界明瞭平滑 やや増加との事でした。

未だよくわからないので、他の科の病気で4月に肺CT検査をするのですが、その結果を見て決めますとの事ですが、1cmの腫瘍でも乳がんかどうかわからないのでしょうか?
又レベル3の場所の物が次の検査で消えたりするものでしょうか?
先生にエコー検査等をしてもらうことも可能でしょうか
よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは田澤です。

主治医は(技師さん任せではなく)自分自身でエコーしていますか?
そこに不安があるのであれば、市川を電話予約するといいでしょう。
ご参考に。

 
 

 

質問者様から 【質問5 】

腋窩リンパ節 再発転移
性別:女性
年齢:72
病名:
症状:
投稿日:2022年2月18日

お世話になっております。

前回より5か月後の今回またエコー検査をしたところ前回と大きさは増えてはいないが個数が増えたとの事でした。

前回はレベル2に7×3㎜、レベル3に10mmの楕円形、類円リンパ節腫大だったのに対し、今回はレベル1~2・2境界部に最大10mmの楕円形な多発リンパ節腫大 境界明瞭平滑 やや増加との事でした。

未だよくわからないので、他の科の病気で4月に肺CT検査をするのですが、その結果を見て決めますとの事ですが、1cmの腫瘍でも乳がんかどうかわからないのでしょうか?
又レベル3の場所の物が次の検査で消えたりするものでしょうか?
先生にエコー検査等をしてもらうことも可能でしょうかよろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは田澤です。

主治医は(技師さん任せではなく)自分自身でエコーしていますか?
そこに不安があるのであれば、市川を電話予約するといいでしょう。
ご参考に。

メディカルプラザ市川駅