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肝血管腫

[管理番号:3391]
性別:女性
年齢:46歳
 
 

質問者様の別の質問

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管理番号:3253「粘液乳ガン からの肝臓転移

 
 
田澤先生お忙し中よろしくお願いいたします。
先日検査結果を聞いて参りました。
田澤先生の第一回目のお返事のとおりで
肝臓の影は
嚢胞と血管腫とのことで良性なので
念のため半年おきくらいに経過観察しましょう。
と言われました。
とりあえず肝臓転移では無くてほっとしておしております。
そこで又疑問がでてきましたので
質問させてください
11月に術後3年検査があり
骨シンチ
CT
乳腺エコー
マンモの予約がありました
この検査は必要不可欠なものでしょうか?
今回の再発疑惑で本当につらく
骨シンチは症状がでてからでもいいのではないかと思ったりしています
先生のアドバイスお願いいたします
嚢胞 血管腫と判断された肝臓の影ですが
造映MRIではっきりわかるものですか?
半年おきの経過観察で大丈夫ですか?
先生のアドバイスお願いいたします
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
肝臓は血管腫と解ってよかったですね。
それにしても、つい先日実際に私が診療した患者さんの事ですが…
前医で術前に(無駄な)CTを撮影して、その放射線科医からの「読影コメント」に「肝臓転移を否定できない、MRIなど撮影すべき」というコメントがついていました。
それで前医では「消化器内科を紹介される予定だった(結局、当院へ転院したので受診は未遂に終わっているのですが)」方がいらっしゃいました。
私は、「肝転移などあるわけない、どんな画像かな?」と(患者さんが持参した)前医のCTをみたのですが…
何と驚く事に、そのCT所見は「どう見ても血管腫にしか見えない所見」だったのです。
◎何だ、これは??
 こんな『明らかな血管腫』を「肝転移疑い」とコメントした放射線科医も、「それを真に受けて」消化器内科へ紹介するつもりだった担当医(乳腺外科医)も全くセンスがない!!(経験不足も甚だしい)
 
○こんな「最初から血管腫とすぐに解る所見」で「肝転移も否定できない」などと
『余計な心配をさせられていた患者さん本人が不憫』に思いました。
 ちょうどタイムリーだったので付け加えさせてもらいました。
「術後3年検査があり骨シンチCT乳腺エコーマンモの予約がありました」
⇒全く無駄な検査です。
 担当医も少しは懲りてもらいたいものです。
「この検査は必要不可欠なものでしょうか?」
⇒不要な検査です。
「嚢胞 血管腫と判断された肝臓の影ですが造映MRIではっきりわかるものですか?」
⇒解ります。
 ○そもそも、血管腫や嚢胞は「MRIをするまでもなく」造影CTですぐに解ります。
「半年おきの経過観察で大丈夫ですか?」
⇒経過観察など不要です。
 またMRIを撮影する気なのですか? 「正気なのか??」担当医に問いかけたいところです。