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外科的生検

[管理番号:2396]
性別:女性
年齢:40歳
はじめまして。
突然の昨年末、乳癌検診を受診し、触診でしこりが気になると言われ、
エコーでも形が気になると言われ、大学病院に紹介されました。
(その2年前の人間ドックでやはりしこりが見つかり、大病院で検査し(エコーのみ)、問題なく、半年に1度の経過観察を1年して、問題なしと言われ経過観察終了になりました)
大学病院で、針生検とMRIをしたところ、一つは問題なし、一つ判定困難でマンモトーム生検をしました。
その結果が乳腺症だったのですが、先生は、乳管内乳頭腫か乳管内癌の識別に迷うとのことで外科的生検をした方がいいと言われました。
はっきり白か黒か調べるために、した方がいいと思うのですが、針生検、マンモトーム生検をしてもまだ確定しないものなのでしょうか?
病理診断は
Intraductal papillary proliferative lesion
です。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「大学病院で、針生検とMRIをしたところ、一つは問題なし、一つ判定困難でマンモトーム生検をしました。その結果が乳腺症だったのですが、先生は、乳管内乳頭腫か乳管内癌の識別に迷うとのことで外科的生検をした方がいい」
⇒①(診断には無駄な)MRIをしているところ
 ②針生検でもマンモトーム生検でも診断がつかないところ
 以上、「典型的な大学病院の診療」と言えます。
 
「はっきり白か黒か調べるために、した方がいいと思うのですが、針生検、マンモトーム生検をしてもまだ確定しないものなのでしょうか?」
⇒「石灰化病変」や「微妙な病変」など、たしかに「外科的生検をしなくては確定しない」病変も存在しますが…
 触診で解るようなしこりであれば(通常はマンモトームで確定診断が付く筈であり)、診断手技の精度の問題も有りそうです。