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石灰化と不妊治療

[管理番号:4013]
性別:女性
年齢:41歳
先生にご質問があります。
宜しくお願い致します。
現在41歳、先日市の検診でマンモを受け、カテゴリー3の腫りゅうにて要精査となりました。
40歳まではエコーしか受けられず、過去3年ほどは検査の度に「多発嚢胞」と言われて来ましたが、マンモで要精査となったのは今回が初めてです。
その後、乳腺外科にて再びマンモとエコーを受けたところ、腫りゅうは「嚢胞」だから心配ないけど、1ミリ以下の石灰化の点在が画像上見られました。
医師曰く、「この石灰化もごくまれに癌細胞であることもあるから、半年後に検査して大きくなってるようなら詳しく調べましょう」とのことでした。
気掛かりなのは、現在不妊治療中です。
癌の可能性もゼロではないのに半年後の再検査を待たずに不妊治療続行してもよいのか
(医師の許可は出ましたが)、もし妊娠した場合は半年後のマンモは
受けられないので石灰化の状態は確認できないのでは、と思っています。
現在41歳なので不妊治療もあと1年で見切りをつけるつもりですが、
半年待って癌の可能性を完全に消してから不妊治療をした方がいいのか、
この場合どうするのがベストなのでしょうか?
ちなみに、市の検診時のマンモでは石灰化に関してはコメントはありませんでした。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「不妊治療中の経過観察」
これについては、過去にも殆ど同様なケースがありました。
物事はシンプルに考えるべきです。
「この場合どうするのがベストなのでしょうか?」
⇒わざわざ(不妊治療を我慢して)半年待つ必要はありません。
 
○もしも本当に「半年間経過をみなければ、良性と言えない様な所見」であれば、
『経過観察などせずに、組織診断すべき』ということです。
 つまり、このケースでは(その石灰化が半年間で増加するかどうか経過をみるのではなく)「石灰化を(ステレオガイド下マンモトームにより)取って調べるべき」です。
 
○ただ、一つ気になるのは「市の検診時のマンモでは石灰化に関してはコメントはありませんでした。」という記載です。
  「検診で見逃された」というよりは(むしろ)「担当医が(どうでもいい石灰化=がんを疑う必要の無い石灰化)を気にしているだけ」だという可能性も十分ありそうです。(その場合は、そもそも経過観察もステレオガイド下マンモトームも不要となります)