Site Overlay

江戸川病院へのエール

[管理番号:919]
性別:女性
年齢:42歳
田澤先生こんにちは。
pT1(10mm×9mm), pN0, luminalA-B(Ki67=27%)
左乳房再建中の○○です。
エールを送りますので、気が向いた時に読んで頂ければ幸いです。
868」の質問者様のQAにはらはらしていましたが、「お知らせ」を読んで安心いたしました。
こちらの「QandA」は相当「スペシャル」なので「当事者以外」であれば、にわかには信じられなくても仕方がない、ということを先生にお伝えしたいです。
私が「QandA」を見つけた当時はまだ件数も少なかったのですが、セカンドオピニオンかそれ以上のしっかりした回答内容に驚き、本当に信じられない思いでした。
そして、病院勤めの医師みずからがブログ更新することを許している江戸川病院も「桁はずれに自由な病院だな!」と思ったものです。
「QandA」はそれくらい「スペシャル」なことと思いますので、実態を知らないご家族方がにわかに信用できないのも分かります。
ですが、自分でも色々調べてからたどり着いた方ならば、先生が作成している説明記事や「QandA」が格別に説明が上手なうえ、判断も大変合理的で的確と分かりますので、本来はWEBだけでも大丈夫だとは思いますよ。
私は執刀数などよりも、断然、回答力?とお人柄を信頼して利用させて頂き、転院を決めました。
本当に信頼するということは、手術などで万がいちのことがあっても、私は運が悪かったのであり、先生はきっとベストを尽くしてくれたのだから仕方ないな、と思えるということです。だから「不安」がありません。ですが、なんでも先生の言うとおりにするというのも少し違って、自分の意思で一緒に治療方針を決めていけるのが良い関係と思っています。
と、エールはここまです。
余計なお世話ですが、
私ほど入院生活を楽しんだ患者もいないのでは?と思い、
正直な入院の感想等を書いてみました。
私の過去の投稿質問の、
・332 リンパ節生検 転移の定義は?
・227 血性の分泌液 考えられる原因
に追加して頂いても構いませんし、
抜粋して、いつか何かの記事に使って頂いても構いません。
——————————–
<江戸川病院に入院した感想です>
私は前院で乳癌の診断を確定して頂き、その後、Q&Aのご縁から江戸川病院に転院。江戸川病院で「皮膚温存乳房切除術」と「一期再建(エキスパンダー挿入)」の手術をして頂きました。
「江戸川病院」は看護師さんをはじめ、スタッフの皆さんが元気で明るく、
気さくであるのが印象的でした。
おかげ様で乳房切除というセンシティブな手術内容でしたが、あまり緊張することもなく、手術室に入る直前も看護師さん達と雑談して笑っていられました。
「江戸川病院」の病院らしくない内装については正直戸惑いましたが、
振り返ってみれば、この内装のために「病人」と意識せずに過ごせたところがあり、結構楽しめたので良かったな、と思います。
入院初日、別の疾患で入院中の先輩患者さんにご挨拶したところ
「大丈夫よ!!乳がんの患者さんはたくさん来たけれど、みんな元気になって帰っていったのだから。田澤先生はいい先生みたいね、本当に良かったわね。」と力強く励まして頂き、リラックスすることができました。
また、合わせて江戸川病院の楽しみ方?についても教えて頂きましたので、
入院を控えている方は、是非参考にしてください。
<江戸川病院の楽しみ方>
●2Fにフラミンゴを見に行く
2Fの人工関節センター横の外庭にフラミンゴと陸亀が飼育されています。
(この陸亀のかわいい子亀たちが1Fの待合室にいるので探してみてください)
さらに、飼育担当のスタッフさんも半年に一度しか姿を見ることがないという、
幸運の「ア○○○ロ」もいるようです。
遠方から子供連れで見舞いに来た妹夫婦を案内したところ、大変喜ばれました。
●屋上からの眺めに癒される
3Fから特定のエレベーターに乗ると屋上に出られます。
青空の下、術後の腕を上げ運動をしたり、
草野球を観戦するのも良いし、夜景やスカイツリーを見るのも素敵です。
屋上は20:00まで出られましたが、配管に躓くと危ないので、
昼間に一度確かめてからの夜景デビューをおすすめします。
●散策して内装や壁アートを見て回る
各階、各エリアごとに違ったテーマ、趣があります。
また、病室ごとに壁紙と床の色が全て違っているのも面白いです。
乳腺科のある病棟は、シックな落ちついた部屋が多かった印象です。
※あまりウロウロすると不審者と間違われるのでご注意を。
●(外出許可を取って)江戸川の土手を散歩する
天気が良ければ川べりまでおりることができます。
携帯で音楽でも聴きながら、キラキラ光る水面をみつめたり、
水上スキーを楽しむ人を見学したり、エラブナつりをしている
おじさん達に話しかけてみたり、とかなり楽しめました。
●資料コーナーでお役立ち情報をGETする
1F入口付近、通路の資料コーナーには医療用かつらメーカーや、
サポート団体のパンフレットなどが充実しています。
上記以外にも見所がたくさんありますので、
是非探してみてください。
<術後の痛みと不安の関係について>
私の場合ですが、手術当日の麻酔からさめた直後に強い痛みを感じました。
胸に鉄板が入っているかような異物感を伴う痛みであり、これは同時再建でエキスパンダーを入れていることによる痛みだと思います。
その後、痛み止めが効いて楽になり、ぐっすり寝てしまいました。
S先生と田澤先生がそれぞれ様子を見に来てくださったのを良く覚えています。
翌日の午後、ベッドから降りて立ち上がってみたところ急に痛みが薄れて楽になり、それからは痛み止めの必要も感じず、2日目以降一度も服用することなく過ごせています。
痛みの感じ方は個人差が大きいようですが、自分の例から、もしかして「不安」がないと痛みを感じにくくなる、もしくはあまり気にならないのではないか?と考えています。
「不安」を無くすためには、正しい「理解」と「時間」が必要でした。
確かな情報を基に勉強し、かしこい患者になることで、より良く過ごせるのではないかと思います。
もちろん、お世話になる医師やスタッフへの信頼も「不安」を無くす大きな要因の一つです。
この点において、私は「とても良い選択をした」と自分で自分を誉めています。
——————————–
感想は以上です。
尚、江戸川病院に入院予定で、エキスパンダー再建乳房がみたいという患者さんがもしいらしたら、私が外来で伺う日に合わせて来て頂ければいつでもお見せします。よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
素晴らしい内容ですね。
江戸川病院をお褒めいただき、大変恐縮です。
文章も上手いので(職業ですか?)「是非、全文をQandAに掲載」させてください。