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乳がん治療と糖尿病

[管理番号:842]
性別:女性
年齢:59歳
母が最近乳がんの温存手術を受け、しこり23ミリ、センチネルリンパ生検で転移が疑わしかったためリンパ節郭清(レベル1~2)を行いました。
ホルモン強陽性乳がんのため術後すぐからフェマーラを服用、放射線治療は決定済み、病理検査の結果次第では抗がん剤治療も行うとのことです。
母は数年前から糖尿病を患っており(入院時のHbA1cは7%、空腹時血糖は134、食後2時間の血糖値は100程度)、少し調べてみると抗がん剤が効きにくい、腎臓に負担がかかるのでケースバイケース、使用する薬品によっては高血糖が起きるなどとありました。
もしリンパ節転移がいくつかある場合、抗がん剤治療をして再発や転移の可能性を減らしたいと思っていたのですが、糖尿病患者にはあまり推奨されないのでしょうか。
もし化学療法を行う場合、選ばれる抗がん剤は通常とは異なるのでしょうか。
教えて頂けたらと思います。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 糖尿病がある場合の「術後化学療法」ですね。

回答

「少し調べてみると抗がん剤が効きにくい、腎臓に負担がかかるのでケースバイケース、使用する薬品によっては高血糖が起きるなど」
⇒糖尿病があるからといって「特殊な反応」を考える必要はありません。
 一般に「肝機能障害」や「腎機能障害」がある場合は「減量投与を余儀なくされる」こともありますが、「糖尿病だから」ということはありません。
 
「糖尿病患者にはあまり推奨されないのでしょうか。」
⇒問題は、「糖尿病の治療状況」です。
 食欲不振となった際に「経口糖尿病薬」や「インスリン」などにより「低血糖となる事が一番こわい」のです。
 ♯「食欲不振時」には「糖尿病薬を休止」みたいな対処をすることも多いですが、「糖尿病の治療の程度」にもよるので、「糖尿病の主治医との相談」が必要です。
 
「もし化学療法を行う場合、選ばれる抗がん剤は通常とは異なるのでしょうか」
⇒基本的には「同じ」です。
 ただし、「糖尿病の状況」によっては「減量投与も選択」されます。