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断端陽性。全摘出か追加部分切除か。

[管理番号:3490]
性別:女性
年齢:47歳
初めまして。
こちらをいつも参考にさせていただいております。
部分切除手術後、病理診断結果、断端陽性となり、2週間以内に今後の治療プランを決定しなければならない中、素人に判断難しく悩みに悩み、今回ご相談させていただきたいと思いました。
左胸 乳首外側上部。
浸潤がん 硬がん。
4×4の部分切除手術実施。
センチネルリンパ実施。
病理結果。
リンパ節転移なし(5個)
ER(+)PgR(+) HER2(1+)
がんの浸潤径1.3cm
脈管侵襲 軽度( 1箇所)
広がり 5.5×3 ?
核異形度 1
断端 ++

10分割のうち8箇所(エリアは左斜め下 乳首方向 及び 乳房下方向)。
乳管内がんあり。
端まで4ミリのがん2箇所、1ミリが2箇所、1ミリ未満熱変性あり1箇所など。
となっていました。
断端陽性なので全摘出しか選択肢がないと覚悟しましたが、
「全摘出してしまうのが間違いないですが、ただ、上部や脇方向にはがんが検出されていないので、もう一度、追加で2センチ程追加部分切除手術、ホルモン治療プラス6wの放射線治療。という選択肢もあります。」
とおっしゃっていただきました。
切除部分から1ミリ未満もあり、取り切れるかは賭けになるということ。
「術後1ヶ月なので、傷と目印の手術時のクリップを目安にドクターとしての勘に頼り、追加の場所を狙います。
再度陽性なら最後は全摘出です。」ということでした。
ドクターを信頼しており、もう一度だけチャンスにかけるという気持ちと、小学生と中学生の娘2人のために、全摘出してしまった方がいいのか、悩んでおり、一言でも田澤先生のご意見を頂きたく、ご相談させていただきました。
よろしくお願い申し上げます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「10分割のうち8箇所(エリアは左斜め下 乳首方向 及び 乳房下方向)。乳管内がんあり。」
「端まで4ミリのがん2箇所、1ミリが2箇所、1ミリ未満熱変性あり1箇所など。」

⇒多数か所でリスクがあるようです。
 追加手術に寄り「断端陰性」とはできても「乳房内再発のリスクが低い」とはいえないようです。
 安全性を考えるなら「全摘出」だとは思います。