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今後の治療

[管理番号:3053]
性別:女性
年齢:51歳
初めて相談させていただきます。
今年乳がんの告知を受け、左乳房温存手術を受けました。
術後の結果として
1. 組織型:硬がん
2. しこりの大きさ:15㎜
3. リンパ節転移:陽性個数0 / 調べた個数 1
4. ホルモン受容体の有無 ER 10% PgR 0%
5. HER2タンパクの発現有無 0・1・2・3 段階中 1 (ほぼマイナスとのこと)
6. 組織学的悪性:3
7. 切除断端:マイナス
8. 脈管侵襲: リンパ→プラス 血管→マイナス
9. Ki67:95%
ほぼトリプルネガティブとのことで、治療方法として
抗がん剤治療をEC4クール タキサン4クール
放射線治療 ホルモン剤治療 を行うと説明を受けました。
現在(5/(下旬))EC4クールを終了しました。
ステージⅠの早期ですが、抗がん剤治療は必要なのか?ということで悩んでいます。
副作用による生活レベルの低下も考え、タキサン治療を中止しようと思っています。
また、ホルモン受容体が低いので、ホルモン治療の効果があまり期待できないにもかかわらず、
ホルモン治療をする必要がありまるのでしょうか?
私の場合、タキサン治療とホルモン治療を行わないことによるリスクは高いのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1c(15mm), pN0, luminalB
十分な早期乳癌です。
「ステージⅠの早期ですが、抗がん剤治療は必要なのか?ということで悩んでいます。」
⇒ルミナールBなので「抗ガン剤すべき」と思います。
 
「また、ホルモン受容体が低いので、ホルモン治療の効果があまり期待できないにもかかわらず、ホルモン治療をする必要がありまるのでしょうか?」
⇒ホルモン療法はすべきです。
 10%というのはホルモン療法を勧めるのに十分な数値です。(5%以下ならば考えるところですが… ガイドラインでは1%でもあれば勧めるとなっています)
 
「私の場合、タキサン治療とホルモン治療を行わないことによるリスクは高いのでしょうか?」
⇒ルミナールタイプなので必ずしも「アンスラサイクリン+タキサン」でなくてもいいと思います。
 ただし、ホルモン療法はすべきです。