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今後の治療方針について

[管理番号:3538]
性別:女性
年齢:53歳
2007.9 右鏡視下乳腺部分切除
乳頭腺菅がん【アポクリン】1.4×2.5cm
トリプルネガティヴ 2年抗ガン内服後無治療

2016.7 乳房内同箇所〈乳頭付近〉再発 右全摘+フィッシュ再建中
病理結果にて、同菅がん
ryp T1b リンパ転移なし
ER 0
HER2 3+
CK19 ++
《タキソール+ハーセプチン+REC4+ハーセプチン単剤》
の治療方針です。
ハーセプチンも出来るのだからこの方針がベストだとおっしゃて頂いてます。
今回現在の大学病院が遠距離な為、近くの病院での紹介、治療予定。
改めて治療方針について、上記の効果含め、田澤先生の見解をよろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「鏡視下手術」ですか。(質問者には悪いですが)「乳房内再発のリスク要因」だと思います。
更にトリプルネガティブで「2年抗ガン内服」とありますが「UFT 2年内服」ですか??
⇒標準治療ではありません。
 過去の抗ガン剤であるCMFに対して「非劣勢を証明できなかった」UFTを(トリプルネガティブに対する)「補助療法として用いた」のは如何なものでしょうか。
「改めて治療方針について、上記の効果含め、田澤先生の見解をよろしくお願い致します。」
⇒あくまでも「乳房内再発」です。
 全身療法が本当に必要なのか?という問題だと思います。
 ただし、「初回の術後療法が不十分」であったことを考え併せれえば(しかも今回がHER2陽性なのですから)「抗HER2療法は適切な選択」だと思います。
 その組み合わせについては定説はありません。(純粋な再発ではないのでpertuzumabを用いるべきかも疑問です)
 ♯初回の術後に(トリプルネガティブなのに)「アンスラサイクリンを用いていない」ので、この機会に「アンスラサイクリン+タキサン(ハーセプチン併用で)」とするのもいいと思います。