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術後の病理検査、断端の結果

[管理番号:4238]
性別:女性
年齢:50才
昨年10月下旬、乳がんの告知を受け、12月上旬に乳房温存手術を受けました。
それか、このがんプラザにどれだけ助けられたか分かりません。
術後の病理結果の件で、ご質問ご相談させて下さい。
よろしくお願いします。
右乳癌 pT1aNOMO stage I ,Luminal_HER2type
浸潤性乳癌
浸潤径 0.5cm
範囲 3cm
センチネル生検 0/2 陰性
核異型度 1
組織異形度 1
ER: 90%
PgR: 90%
HER2: 2+ (FISH: 陽性)
Ki67: 7.2%
断端: 近い
今後、浸潤径から、ホルモン療法と放射線治療25→30回となりました。
始めは、ルミナールA
1cm未満から、MRI1.7cm 術後の3cmと大きくなり
HER2も2+になりました。
術前と術後の結果が違くなるのも仕方ない事だと
勉強させて頂きましたが、HER2の治療はしなくても大丈夫なのでしょうか? また、断端が1mmとこんなに近い事にショックを受けています。
放射線治療+5で大丈夫なのでしょうか?
また、なぜこのような事になるのでしょか?
HER2の治療をしないのとした時の、今後の再発率はどれぐらい違いますか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1a, pN0, luminal
質問者は「ショックを受けた」とありますが、この状況で「ショックを受ける」必要はどう考えてもありません。
再発リスクは殆どゼロです。
「HER2の治療はしなくても大丈夫なのでしょうか?」
⇒浸潤径≦5mmでは「抗HER2療法の適応外」です。
「断端が1mmとこんなに近い事にショックを受けています。放射線治療+5で大丈夫なのでしょうか?」
⇒断端マイナスだから問題ありません。
「HER2の治療をしないのとした時の、今後の再発率はどれぐらい違いますか?」
⇒十分すぎる低リスクだから、「殆どかわらない」と思います。 
 ♯だから適応外となるのです。